
「鎌倉の大仏」と「太陽の塔」に共通する点といえばご存じだろうか?! 正解は、意外なところにプラスチックが使われていることである。大仏は銅で鋳造したものだが、1960年の大修理の際に頸部を補強するため、頸部に強化プラスチックERPが使われた。また1970年の大阪万博で岡本太郎が制作した太陽の塔も、顔の部分が強化プラスチックである。当初はコンクリートで建造しようとしたが、強度が持たなかったそうだ。材質ならまだしも、プラスチックに含まれる化学物質となれば事情はもっと複雑だ。
▼残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約、いわゆるPOPs条約の行方にリサイクル関係者の関心が注がれている。2004年に発効した化学物質の使用規制に関する国際条約で、人や生物への毒性が高い物質を含む廃棄物等の適正処理等を規定している。これまで186ヵ国が批准した。定期的に締結国の会議が開かれ、条約が見直される。いま問題になっているのが、特定臭素系難燃剤だ。プラスチック、ゴム、木材、繊維等を燃えにくくするため用いられる物質で、自動車や家電製品のプラスチックにも使われてきた。
▼従来、特定臭素系難燃剤の濃度が1000㎎/kgまで認められていたが、この基準値を500㎎/kg以下まで下げようという機運がある。日本は慎重な立場を明らかにすべく、実態を調べて関係者の意向を調整している段階。仮に国際的な枠組みの中でこの基準が下がると、リサイクルの現場は混乱する。例えば、輸出に回っていた自動車部品が出せなくなり、家電をリサイクルしても再生材が利用できず、また検査機器の導入や廃棄物の処理負担といったコスト増も予想されているのだ。
2026年10月28日【インタビュー】
農林水産省 輸出・国際局 規制対策グループ 大臣官房
新事業・食品産業部 外食・食文化課 食品ロス・リサイクル対策室
~日本産の食品輸出に迫るPPWRの新たなハードル
お茶・牛肉等の包装材に求められる対応とは~
2026年10月28日【2026年10月のPETボトル市況】
廃PETボトル、発生減と争奪戦で一段高に
大手の原料囲い込み、中国産PETのAD関税失効も焦点に
2026年10月28日【PPWRの原則適用開始】
2030年に向けて厳格化する包装規制
日本企業への影響は?!
2026年10月21日【華興】
4万t/年のPETボトルをスマートファクトリーでフレーク化
高度選別ライン・生産管理システムの機械販売も展開へ
2026年10月21日【イタリア・ミラノからの資源循環通信】
第4回「プラスチックごみの選別施設」
国立環境研究所 河井紘輔氏
2026年10月28日 コラム
補助金は、申請すれば必ず採択されるものではない。公募要件を満たすのは大前提として、事業の持続可能性や社会実装へ[...]
2026年10月21日 コラム
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2026年09月25日 コラム
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2026年09月18日 コラム
フランスの思想家ジャン・ボードリヤールが1970年代以降に提唱した「シミュラークル」という概念がある。現代社会[...]