「ディープピンク」、和名で言うと「躑躅(つつじ)色」というのか、派手な色の自転車に乗っている。数年前その自転車を勧めた近所の自転車店の店主が「ヘルメット、かぶろうよ」と声をかけてきた。この4月から自転車に乗る全ての人を対象にヘルメットの着用が「努力義務」となったからだ。努力義務というのがちょっとわかりにくいが、安全のためにはかぶった方がもちろんいい。自転車事故でヘルメットを着用していない場合の致死率は、着用と比較すると約2.3倍も高いという。
▼命にかかわる重要なものなら品質のいいものを選ばねば。自転車ヘルメットの安全性はSGマークが担う。一般財団法人製品安全協会が安全基準に適合する製品に表示を認めたもので、対象品は乳幼児用製品、福祉用具、スポーツ用品、レジャー用品など100品目を超える。最大1億円を支払う賠償制度も備えている。ヘルメットの外表面(シェル)の材質は、 ABS、FRP(繊維強化プラスチック)、 PCなどの高性能樹脂。その内側に衝撃を吸収するライナー(発泡スチロール)が装備されている。SGマーク付き自転車用ヘルメット対応事業者(ブランド)は、順次追加されていくようだが、いまのところ15社である。
▼メーカーの1社である㈱オージーケーカブトがWebサイトで安全性のメカニズムを解説している。走行中に転倒した際、シェルやライナーが壊れることで衝撃を吸収する。外表部のシェルが見た目で損傷がなくとも、ライナー部分が変形、損傷していることがあるというのがポイント。ヘルメット自体を手荒く扱い、地面にたたきつけても、頭を守るセーフティ機能が減少する可能性がある。また紫外線にさらされれば経年劣化もあるだろう。3年程度で買い替えた方がいいそうだ。廃棄するときには、製品プラスチックとして回収を始めた東京・渋谷区や仙台市のように、資源の循環ルートも整備されつつある。
2024年04月22日【容リプラ・製品プラ】一括回収が89自治体まで増えるも、落札量は微減再商品化計画への移行や容リルートからの離脱で
2024年04月22日【プラスチック汚染対策条約】第4回会合(INC-4)がカナダ・オタワで開催生産削減で合意できるか?日本の主張にも注目
2023年01月23日【東京23区】全区でプラスチック脱焼却へ、プラ新法後押し 一括回収のモデル実施、残す3区でも検討進む
2024年04月22日【サムズ】使用済み紙おむつリサイクル普及拡大目指す栗田工業との協業とさらなる研究開発推進
2024年04月22日【イワフチ】容リ法施行前の1995年からPETフレークの生産を開始九州におけるPETボトルの扱いシェアは6~8%「容リ法によるPETボトルの役割は終わったのではないか」(岩渕社長)
2024年04月22日 コラム
紳士服・スーツ販売「洋服の青山」の青山商事が牡蠣の貝殻を使った素材「SEA WOOL(シーウール)」のスーツを[...]
2024年04月15日 コラム
ファーストペンギンという言葉がある。常に集団で行動するペンギンの中で、天敵がいるかもしれない海に向かって、真っ[...]
2024年04月08日 コラム
紅麹を含むサプリメントが健康被害を引き起こし、騒動となっている。この「機能性表示食品」というのは、2015年に[...]
2024年03月25日 コラム
先日、直富商事(本社・長野市)が新設した第三工場を取材した。混合廃棄物の中間処理施設で、この分野では日本で初め[...]