「脂肪を減らす」というフレーズに、つい目が行きがちだ。商品や広告の説明にじっくり目を通してから「実際はどうかねぇ」と独り言ちることしばしばだ。詳細な専門知識はなくても、それの本当のところを知りたい、見極めたいというのは、多くの人が思うところではなかろうか。プラスチックリサイクルの分野でもしかり。「リサイクル○%というけど、本当?」と疑念を抱かれないように、その証明があればわかりやすい。
ドイツの国際認証協会ISCC(International Sustainability and Carbon Certification)は、持続可能性と炭素に関する認証プログラムを持つ。中でもISCC PLUS認証は、廃プラスチックリサイクルに関する認証で、バイオマスやリサイクルの原材料とそれら製品が持続可能であることと、サプライチェーンでの適切な管理を担保する第三者認証制度のこと。複雑な生産工程とサプライチェーンを持つバイオマスや再生由来原料使用を推進させるマスバランス(物質収支)方式で有効な認証制度だそうだ。
基礎化学品や産業ガスを製造するレゾナック(旧:昭和電工㈱)川崎事業所はこのほど、水素、アンモニア、アクリロニトリルの3製品でISCC PLUS認証を取得した。いずれも使用済みプラスチックをケミカルリサイクルして製造した製品で、使用済みプラスチック原料での認証の取得は国内初だという。今後、マスバランス方式により、使用済みプラスチック由来特性として割り当て、販売するようだ。同認証は企業イメージや評価の向上が期待でき、国際取引での信頼性や可能性も高める。トレーサビリティを保証し、それが正確であることを、取引先や消費者にも示せる。
2024年11月18日【容リ協の登録事業者】2025年度の材料リサイクルの登録事業者は増減なしPETは新規でサーキュラーペット、来期入札で過熱必至か
2024年09月09日【2024年度下期 PETボトル入札結果】上期より35円上昇し、落札単価-84.5円/kgに協栄産業グループが巻き返し、東西格差薄まる
2023年01月23日【東京23区】全区でプラスチック脱焼却へ、プラ新法後押し 一括回収のモデル実施、残す3区でも検討進む
2024年01月26日【シタラ興産】埼玉で一廃・産廃焼却施設に122億円投資2027年に稼働予定、年間1万5000MWの発電も
2024年11月18日【英国】2030年のリサイクル目標を大幅に下方修正(69%→55%)法整備の遅れと深刻な不況で、ケミカルリサイクルも遅れ
2024年11月18日 コラム
東大阪市は大阪市の東に隣接した人口48万人の中核都市で、昔から「ものづくり」の街として有名である。市内には約5[...]
2024年10月28日 コラム
10月中旬にマレーシアを訪問した。古着のリユース事業において、マレーシアは今や世界で最も関係者から熱い視線を注[...]
2024年10月15日 コラム
恥ずかしながら10月20日が「リサイクルの日」ということを知らなかった。「ひとまわり(10)、ふたまわり(20[...]
2024年10月07日 コラム
『東京23区と都が「家庭ゴミ有料化」検討』と、フジテレビ系のFNNプライムオンラインが報じたのが9月16日。そ[...]