アクセサリーブランド「sobolon(そぼろん)」の代表・山崎姫菜子さんは家族やクリエーター仲間などと月に一度は海岸に行き、海洋プラスチックごみを拾う活動をしている。地元岐阜県に近い愛知県常滑市の海岸に行くことが多いが、石川県能登半島や富山県に行くことも。日本海側には大陸から漂ってきた原型を留めたままのボトル、ブイや漁網が、1~2時間で多い時には45リットルごみ袋で12袋ほども拾える。一方、太平洋側の常滑の海岸では、長い時間をかけて漂流し砕けて小さくなったプラスチックを、砂浜をかき分けて拾う。5ミリ以下のものも多いが、それでも3袋ほどが簡単に集まるという。
▼山崎さんたちは、集めた廃プラの中から選り分けたプラスチックを使い、ピアスやイヤリング、指輪などのアクセサリーに加工して販売する。選別したプラスチックは水で洗い、色分けする。アクセサリー用には、ハサミで切ることができるような、厚みのないものを選ぶ。それらを色味、デザインを考慮しながら配置して、レジンでコーティングし固める。そうしてできたパーツの美しいこと。全て一点物だ。例えば、漁網を小さく切ってちりばめたパーツの色は、ライムグリーン、イエロー、ブルーのほか、レインボーもある。光の反射が微妙な色味を作り出す。
▼sobolonブランドのアクセサリーは、期間限定販売も含め全国各地で販売され、月間350個ほど売れる。自治体から子ども向けワークショップ企画を依頼されることもあり、海洋プラスチックを壁画のモザイクアートにしたりもする。山﨑さんは「可愛いと思って手に取ってもらったアクセサリーをきっかけに、環境に関心を持ってもらえることが嬉しい」と話している。
2024年11月18日【容リ協の登録事業者】2025年度の材料リサイクルの登録事業者は増減なしPETは新規でサーキュラーペット、来期入札で過熱必至か
2024年09月09日【2024年度下期 PETボトル入札結果】上期より35円上昇し、落札単価-84.5円/kgに協栄産業グループが巻き返し、東西格差薄まる
2023年01月23日【東京23区】全区でプラスチック脱焼却へ、プラ新法後押し 一括回収のモデル実施、残す3区でも検討進む
2024年01月26日【シタラ興産】埼玉で一廃・産廃焼却施設に122億円投資2027年に稼働予定、年間1万5000MWの発電も
2024年11月18日【英国】2030年のリサイクル目標を大幅に下方修正(69%→55%)法整備の遅れと深刻な不況で、ケミカルリサイクルも遅れ
2024年11月18日 コラム
東大阪市は大阪市の東に隣接した人口48万人の中核都市で、昔から「ものづくり」の街として有名である。市内には約5[...]
2024年10月28日 コラム
10月中旬にマレーシアを訪問した。古着のリユース事業において、マレーシアは今や世界で最も関係者から熱い視線を注[...]
2024年10月15日 コラム
恥ずかしながら10月20日が「リサイクルの日」ということを知らなかった。「ひとまわり(10)、ふたまわり(20[...]
2024年10月07日 コラム
『東京23区と都が「家庭ゴミ有料化」検討』と、フジテレビ系のFNNプライムオンラインが報じたのが9月16日。そ[...]