元寇(げんこう)は、日本の鎌倉時代中期に、モンゴル帝国(元)の2度にわたる日本侵攻で、蒙古襲来とも呼ばれる。1度目は文永の役、2度目が弘安の役。2度目の弘安の役で日本へ派遣された艦隊は、当時世界最大規模の艦隊であり、兵数は15万人と言われている。日本軍の決死の抵抗と共に、2回とも神風(台風)による大打撃で敵は四散五裂した。この時の結果次第では、その後の歴史が大きく変わっていただろう。
▼その元軍の最初の侵攻地となった対馬は、現在、日本で最も海洋ごみが流れ着く場所となっている。当時と同じように、まさに日本の壁となっているのだ。対馬列島は東シナ海から流れてくる対馬海流と、韓国・中国から流れてくるリマン海流が交わる場所であり、特に海ごみが流れ着きやすい立地となっている。
▼対馬の2021年の海洋ごみ量は年間6913トン。容量では87立米。容量ベースでは、海洋ごみ量のうち67%がプラ類となっている。プラごみで多いのは①その他プラ(容器等)=14立米、②パレット・加工木=13.5立米、③発泡スチロール=12.5立米。これ以外にも、漁網・ロープ=7.8立米、PETボトル=5.9立米、漁業用ブイ=4.5立米。いかに海がプラごみで覆われているかが分かる。
▼先日、大阪の海遊館(水族館)が主催する「大阪の海ごみを知ろう」イベントに参加した。UNEP(国連環境部)の本多氏のレクチャーから始まり、実際にすぐ裏にある大阪湾にどんなごみがどれだけ落ちているかを見に行った。大阪湾で打ち上げられた海ごみを職員が拾っていったが、わずか30分の間にPETボトルは300本に達した。他には大型の椅子やケース、発泡スチロール、弁当容器、缶などが目立った。
2024年11月18日【容リ協の登録事業者】2025年度の材料リサイクルの登録事業者は増減なしPETは新規でサーキュラーペット、来期入札で過熱必至か
2024年09月09日【2024年度下期 PETボトル入札結果】上期より35円上昇し、落札単価-84.5円/kgに協栄産業グループが巻き返し、東西格差薄まる
2023年01月23日【東京23区】全区でプラスチック脱焼却へ、プラ新法後押し 一括回収のモデル実施、残す3区でも検討進む
2024年11月18日【英国】2030年のリサイクル目標を大幅に下方修正(69%→55%)法整備の遅れと深刻な不況で、ケミカルリサイクルも遅れ
2024年01月26日【シタラ興産】埼玉で一廃・産廃焼却施設に122億円投資2027年に稼働予定、年間1万5000MWの発電も
2024年11月18日 コラム
東大阪市は大阪市の東に隣接した人口48万人の中核都市で、昔から「ものづくり」の街として有名である。市内には約5[...]
2024年10月28日 コラム
10月中旬にマレーシアを訪問した。古着のリユース事業において、マレーシアは今や世界で最も関係者から熱い視線を注[...]
2024年10月15日 コラム
恥ずかしながら10月20日が「リサイクルの日」ということを知らなかった。「ひとまわり(10)、ふたまわり(20[...]
2024年10月07日 コラム
『東京23区と都が「家庭ゴミ有料化」検討』と、フジテレビ系のFNNプライムオンラインが報じたのが9月16日。そ[...]