2024年2月19日 PJコラム 

【コラム】食べ物がプラ問題を救う?!

PJコラム

 夜アイスが全国的に流行している。関西でも夜アイス専門店は数年前から一気に増えており、夜11時頃に若い女性客が並ぶ姿を見かけることも度々ある。ちなみに夜アイスの発祥は北海道の札幌という説が有力だ。札幌では飲み会の締めにパフェを食べる文化があり、それが全国的に拡がったそうだ。そんなブームを起こしているアイスクリームが世界を救うかもしれない。

▼2023年11月、廃プラスチックからアイスクリームを作り出すことに成功したというニュースが流れた。イタリア人デザイナーのオルトラーニ氏が英国の大学の研究チームと共同で開発した。PETボトルにも使用される廃プラをバクテリアや酵素で分解し、バニラエッセンスに使われる化合物の生成に成功したという。プラスチックから食品が作られたのは、世界で初めての事例。しかし人体への影響がどれほどあるかはまだ検証されておらず、一般的な商品として今後普及するかどうか現時点では未知数だ。

▼日本では納豆がマイクロプラスチックの問題を解決する!とのニュースも報じられた。高知大学の芦内教授は、納豆のネバネバ成分である「ポリガンマグルタミン酸」と、歯磨き粉に含まれる陽イオンを組み合わせて「PGAICs」を開発。これがプラスチックを分解する新物質として、世界中から注目を浴びている。通常、海に流れ込んだプラ製品が分解される年数は、早くて50~100年、遅いと1000年かかると言われている。「PGAICs」を混ぜて生成したプラスチックは、海中で5年ほどで完全分解されることが立証されたという。アイスクリームと納豆の食文化が世界のプラごみ問題を解決する?!

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