9月も中旬だというのに、この暑さ。冷やした麦茶がいまだとてもおいしい。麦茶をやかんからピッチャーに移しかえながら、ふと10年近く前の立ち話を思い出した。「私はね、麦茶を大きなPETボトルに入れるの」と近所の大先輩奥様。「麦茶の容器は使ってると茶渋がつくでしょ。だからPETボトルを使って、夏が終わったらポイしちゃうのよ」。無知な若輩者は「へえ、それはラクチンですね」。今なら、そんな受け答えはすまい。「資源回収に出するなら、茶渋で汚れたままはだめですよ」。なんて、大先輩相手にそこまでは口にできないが、やんわりと何か言うことができそう。
▼PETボトルは何かと便利な容器であり、生活のそこここで二次利用される。月に一度の使用済み食用油の回収もPETボトルに入れて出すべしとのことだし、植木の水やりにも重宝である。友人の家ではパスタをPETボトルで保管している。口から出た量がだいたい1人前なので、調理の際に便利なのだとか(入れるのは面倒ではないのだろうか)。リサイクルの優等生ともいわれるPETボトルは二次利用でも優秀だ。
▼身近にあるものをできるだけ使う、利用する。PETボトルに限らず、他のプラスチックにも広げなければいけない現在。様々なプラスチックを使う我々がそのことに目を向ける必要がある。むやみに捨てず、十分に使い、使用後はしっかり分別して、リサイクルへと送り出す。PETボトルキャップリサイクル事業の進栄化成㈱進藤浩代表取締役は、あるセミナーで「消費者参加」のリサイクルへと、社会が変化することの重要性を強調されていた。多くの消費者が廃棄したプラスチックのその後の行く先を知れば、“ポイ”の仕方も変わるだろう。
2025年02月25日【ELV規則案を改定】 再生材の利用率基準を緩和、開始時期は前倒し欧州のリサイクル業界団体らは修正案に反発
2023年01月23日【東京23区】全区でプラスチック脱焼却へ、プラ新法後押し 一括回収のモデル実施、残す3区でも検討進む
2025年04月07日【慶應義塾大学・宮本教授研究グループ】土壌からプラスチック分解菌を発見プラスチック分解酵素開発の第一歩
2025年04月07日【再商品化計画】今年3月末時点までに30自治体まで広がる全体の1割占める計7万4千トンを再商品化
2025年01月14日【プラニック】 ヴェオリアが昨年12月に撤退し、豊田通商が株式承継本格稼働からわずか2年、採算や品質改善でもハードル
2025年03月24日 コラム
我が家の鉢植えの桜もつぼみが膨らみ、春の訪れを感じるこの季節。来月からは新入社員が社会人としての一歩を踏み出す[...]
2025年03月17日 コラム
対馬は九州の玄界灘の韓国寄りに位置する島で、本州に付随する島では佐渡島・奄美大島に次いで3番目に大きく、人口2[...]
2025年03月10日 コラム
3月、奈良県橿原市に誕生した世界最大の無印良品を訪れた。売り場面積は約8,200平方メートルに及び、そのコンセ[...]
2025年02月25日 コラム
トーエイ㈱総務部企画課の萩原早智主任は、広報を含めた会社のさまざまな業務を担当している。総合職で入社した新入社[...]