
3月、奈良県橿原市に誕生した世界最大の無印良品を訪れた。売り場面積は約8,200平方メートルに及び、そのコンセプトは資源循環社会を体現することだという。店内には不用になった衣類、雑貨、容器の回収ボックスが設置され、染め直された衣料品やリユース品、中古家具、古本が並んでいた。一角には家具のリペア工房も設置されており、環境配慮の姿勢が随所に見られた。こうした取り組みは、無印良品が追求してきた「シンプルなくらし」の世界観をさらに発展させたものであろう。
▼サーキュラーエコノミーの潮流の中で、小売事業者が古着販売に乗り出す動きは、ユニクロやZOZOTOWNなどでも見られる。小売業にとって、ごみの削減や製品のライフサイクルの延長は、ブランドイメージの向上にもつながる。しかし、大量生産・大量販売を前提としたビジネスモデルである以上、リユースを推進することにはジレンマも伴う。店舗で回収し、リユース品を販売ルートに乗せることで商機に変える試みは、この矛盾を解消する一つの手法といえる。
▼とはいえ、小売業者がリユース・リサイクルの専門知識を持たずに取り組むには限界がある。ノウハウが不足している場合、軌道に乗せるまでに時間がかかるため、静脈産業との連携が求められる。回収ルートの構築や再生処理技術、廃棄物の適正処理に関して強みを持つリサイクル企業と協力することで、より効果的な資源循環が可能となろう。いわば、「餅は餅屋」の考え方で、小売業者とリサイクル業者のパートナーシップが今後ますます重要になっていくだろう。
2026年10月28日【インタビュー】
農林水産省 輸出・国際局 規制対策グループ 大臣官房
新事業・食品産業部 外食・食文化課 食品ロス・リサイクル対策室
~日本産の食品輸出に迫るPPWRの新たなハードル
お茶・牛肉等の包装材に求められる対応とは~
2026年10月28日【2026年10月のPETボトル市況】
廃PETボトル、発生減と争奪戦で一段高に
大手の原料囲い込み、中国産PETのAD関税失効も焦点に
2026年10月28日【PPWRの原則適用開始】
2030年に向けて厳格化する包装規制
日本企業への影響は?!
2026年10月21日【華興】
4万t/年のPETボトルをスマートファクトリーでフレーク化
高度選別ライン・生産管理システムの機械販売も展開へ
2026年10月21日【イタリア・ミラノからの資源循環通信】
第4回「プラスチックごみの選別施設」
国立環境研究所 河井紘輔氏
2026年10月28日 コラム
補助金は、申請すれば必ず採択されるものではない。公募要件を満たすのは大前提として、事業の持続可能性や社会実装へ[...]
2026年10月21日 コラム
産廃業界では、サイバー攻撃を受けずとも、営業機密が丸裸にされているかのようだ。再資源化高度化法で創設された報告[...]
2026年09月25日 コラム
9月8日、東京都環境局が主催する「第2回サーキュラーエコノミーサロン」を取材した。イベントに参加した17社の取[...]
2026年09月18日 コラム
フランスの思想家ジャン・ボードリヤールが1970年代以降に提唱した「シミュラークル」という概念がある。現代社会[...]