2025年2月25日 PJコラム 

【コラム】現場経験が育む、女性広報の視点

PJコラム

 トーエイ㈱総務部企画課の萩原早智主任は、広報を含めた会社のさまざまな業務を担当している。総合職で入社した新入社員時代には、研修として家電のリサイクルプラントにて分解・選別するライン作業に約半年間従事した。「まずは現場を知ることが、リサイクル事業を理解する上で重要だ」という当時の会社方針に沿った配属だった。また、入社以前にもアルバイトとして、容器包装プラスチックの中間処理業など幅広い同社のリサイクル事業を作業体験し、経験を積んだという。

▼以前、ある大手家電メーカーの広報担当の女性も、入社後しばらくの間、家電量販店で販売サービススタッフとして勤務したことがあったという。メーカーに総合職として入社したはずがなぜ……。親御さんが心配して様子を見ようと、こっそりお店に来たこともあったという。来店するお客にすれば、彼女がどこのメーカーの社員かは関係ない。自社ブランドに関わらず、来店客の質問に答えて案内サービスをした。この経験は、本社勤務になった後の仕事に間接的にとても役に立ったそうだ。

▼先ほどのトーエイの萩原さんも笑顔で話してくれた。「ライン作業の現場研修のおかげで、チームが協力して働くことの大切さがわかった」。会社の伝統はしっかりと彼女に伝わり、現在の仕事ぶりに現れている。2月20日、同社は金属付き廃プラスチックの高純度選別ができる新ラインの竣工式を行った。萩原さんは、式典開催の窓口として事前準備を担い、また、当日は来訪した関係者や来賓の案内に奔走するなど、重責を見事に果たす中堅の姿があった。

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