
対馬は九州の玄界灘の韓国寄りに位置する島で、本州に付随する島では佐渡島・奄美大島に次いで3番目に大きく、人口2万6千人が居住している。地理的に日本で最も朝鮮半島に近いため、中国や朝鮮を含む大陸文化と日本文化の貿易や交流の地として栄えてきた。日本の国交・文化・経済の窓口の役割を果たす地として重視され、古くは魏志倭人伝にも登場する歴史深き島である。江戸時代には使者を迎え、将軍のいる江戸まで守護するのが対馬藩の役目だった。
▼この歴史深くて美しい対馬が廃棄物・リサイクル業界から注目されている。寒流と暖流がぶつかり、大陸から多くの漂流物が流れ着くこの地は、日本で最も海ごみが多い場所として知られるようになった。特に近年、この島の海岸の景観を損なっているのは、多くのプラスチック類である。容量比ではプラごみが51%を占めて最も多く、木質類の48%を超えている。
▼このような深刻な状況を救うべく、有志が立ち上がって2017年に一般社団法人対馬CAPPAを設立。定期的な海岸清掃イベントの他、普及・啓発・調査事業を行っている。スタディ事業では多くの日本や韓国の企業・自治体・学生が来島して、海ごみの現状の学習会と共に、実際に海岸清掃を行っている。3月下旬に対馬に渡って取材を行うので、乞うご期待。
2025年11月10日【容リプラ・製品プラの登録事業者】2026年度の容リ再商品化登録47社を公表、新規で4カ所太和HDやコスモリサイクルら、再商品化事業に相次ぎ参入
2025年11月03日【自動車再資源化ルート】自動車向け、容リ材・ASR由来の再生材活用に制度後押し欧州ELV規則を控え、国内自動車メーカーも実装模索
2025年01月14日【プラニック】 ヴェオリアが昨年12月に撤退し、豊田通商が株式承継本格稼働からわずか2年、採算や品質改善でもハードル
2023年01月23日【東京23区】全区でプラスチック脱焼却へ、プラ新法後押し 一括回収のモデル実施、残す3区でも検討進む
2024年01月26日【シタラ興産】埼玉で一廃・産廃焼却施設に122億円投資2027年に稼働予定、年間1万5000MWの発電も
2025年11月03日 コラム
慢性的な人材不足に陥っている現在の日本。業界内で言っても、特に中間処理施設をはじめとするリサイクル企業は、3K[...]
2025年10月27日 コラム
来年度の容リ入札制度の見直し方針が示された。検討会は計2回開かれ、安定枠の廃止や上限価格の適正化など、概ね材料[...]
2025年10月14日 コラム
自治体によるプラリサイクルが浸透しつつあるが、容リ協が実施する入札が容リ制度の根幹をなす。自治体が分別収集した[...]
2025年09月22日 コラム
最近、TikTokを見る時間が少し長くなっている。先週のこと、航空会社職員のダンス動画をスクロールし次に出てき[...]