我が家の鉢植えの桜もつぼみが膨らみ、春の訪れを感じるこの季節。来月からは新入社員が社会人としての一歩を踏み出す。新しい環境や異なる文化に触れると、誰しも多かれ少なかれ心理的な負担を感じるものだ。新しい環境にスムーズに馴染むためには適度な「自己開示」が有効だろう。心理学者シドニー・ジュラードは、自己開示を「個人が自己の諸側面や経験を他者に知らしめる過程」と定義した。すべてをさらけ出すのではなく、開示する量(範囲)と質(深さ)のバランスが重要になる。
▼自己開示に関する有名な概念に「ジョハリの窓」がある。自分という存在の中には、自分が知っている部分と自分が知らない部分があると同時に、他者が知っている、他者が知らないという部分もそれぞれあり、それを4つの窓として図式化したものだ。自他ともに知る「開放の窓」、自分は気づかず他者が知る「盲点の窓」、自分だけが知る「秘密の窓」、誰にも知られていない「未知の窓」だ。「盲点」や「秘密」の窓が開けば「開放の窓」が広がり、相互理解が深まる。
▼この概念は、プラスチックの資源循環にも当てはまりそうだ。再資源化は一企業だけでは成しえない。「秘密の窓」にある技術やノウハウを少しでも開示することで他社の理解が進む。それにより「未知の窓」が開かれ、新たな製品や革新的なシステムが生まれるきっかけになるのではないか。さあ、新年度。プラジャーナルが業界におけるそれぞれの「窓」の開放を後押しし、循環型社会の深化につながることを願いたい。
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