
自治体の指定ごみ袋が品薄となって、市販の無色または半透明のごみ袋での排出を認める自治体が増えているという。指定ごみ袋が枯渇するのではないかとの不安から、一種のパニック買いが発生し、店頭から姿を消したためだ。しかし今度は、その代替となる無色・半透明のごみ袋まで買い占めが起きているという。一定期間は、ごみ処理費が上乗せされていない袋でも排出できることから、お得感に気づいた消費者心理も働いているのだろう。自然災害時には助け合い、物資を分け合う国民性を持つ日本だが、ここまでくると少々寂しい気持ちにもなる。
▼同じような現象は民間事業者の間でも起きている。廃プラや廃PETボトルを中間処理後に梱包するPPバンドやフィルムが不足するとの観測が一時広がった。すると、「念のため」と買い増しに走る動きが相次ぎ、通常は2~3カ月分しか保有しない在庫を年末まで確保したと語る経営者もいる。資材がなくなれば出荷が滞り、工場の稼働にも影響するとの不安は理解できるが、それによって生産や業績が上向くわけではない。結果として、需給の逼迫が資材価格を必要以上に押し上げてしまう弊害も生じる。
▼かつて日本には、ご近所同士で醤油を貸し借りしたり、作り過ぎたお惣菜をお裾分けしたりする文化があった。困ったときは互いに助け合い、不足を補い合う知恵である。個人でも企業でも、必要以上に抱え込むのではなく、融通し合いながら乗り越えることはできないものか。ごみの排出量そのものは急増するわけではない。それでも買い溜めが起きるのは、不安が不安を呼ぶからだろう。隣に困る人や企業がいるかもしれないーーそう想像するだけでも、私たちの行動は少し変わるのではないだろうか。
2026年10月28日【インタビュー】
農林水産省 輸出・国際局 規制対策グループ 大臣官房
新事業・食品産業部 外食・食文化課 食品ロス・リサイクル対策室
~日本産の食品輸出に迫るPPWRの新たなハードル
お茶・牛肉等の包装材に求められる対応とは~
2026年10月28日【2026年10月のPETボトル市況】
廃PETボトル、発生減と争奪戦で一段高に
大手の原料囲い込み、中国産PETのAD関税失効も焦点に
2026年10月28日【PPWRの原則適用開始】
2030年に向けて厳格化する包装規制
日本企業への影響は?!
2026年10月21日【華興】
4万t/年のPETボトルをスマートファクトリーでフレーク化
高度選別ライン・生産管理システムの機械販売も展開へ
2026年10月21日【イタリア・ミラノからの資源循環通信】
第4回「プラスチックごみの選別施設」
国立環境研究所 河井紘輔氏
2026年10月28日 コラム
補助金は、申請すれば必ず採択されるものではない。公募要件を満たすのは大前提として、事業の持続可能性や社会実装へ[...]
2026年10月21日 コラム
産廃業界では、サイバー攻撃を受けずとも、営業機密が丸裸にされているかのようだ。再資源化高度化法で創設された報告[...]
2026年09月25日 コラム
9月8日、東京都環境局が主催する「第2回サーキュラーエコノミーサロン」を取材した。イベントに参加した17社の取[...]
2026年09月18日 コラム
フランスの思想家ジャン・ボードリヤールが1970年代以降に提唱した「シミュラークル」という概念がある。現代社会[...]