
私の地元の奈良県は「人材輩出県」とも言われる。教育熱心な土地柄で大学進学率は高いものの、本社を置く上場企業はわずか8社にとどまり、若者が地元で活躍できる選択肢が限られる。大学進学を機に県外へ出たまま戻らない構図は長年続き、人口減少や高齢化に拍車をかけている。自然や歴史に恵まれ、暮らしやすい地域だけに、魅力ある産業と雇用をどう育てるかが奈良の将来を左右する大きなテーマだろう。
▼そんな折、奈良県内で再生プラ製品を製造する2社を取材した。1社は宇陀化成工業㈱。再生材を原料にごみ袋やフィルムなどの産業資材を製造するメーカーである。再生材の価値を起点にした価格設定、用途に応じた絶妙なブレンド技術、無駄を徹底的に排した生産オペレーションなど、長年培ったノウハウの厚みに圧倒された。もう1社の㈱ワカクサは、容リ材を使った物流パレットを製造する企業。自動車や家電向け成形品で培った高い加工技術を生かし、「容リ材なのにきれい」と評価される高品質な製品づくりを実現している。
▼両社に共通して印象深かったのは、設備投資以上に「人づくり」に力を注いでいることだった。宇陀化成工業は、品質はオペレーターの技能で決まるとの考えから、スキルマップで技能を見える化し、どの工程も新人任せにしない体制を築いている。ワカクサも新卒やインターンシップ採用を積み重ね、平均年齢は35~36歳。「教育」ではなく「共育」を掲げ、社員が主体的に改善する組織づくりを進めていた。人口減が続く地方だからこそ、人を育てる企業が地域の未来をつくる。奈良のものづくりの底力と可能性を改めて実感した。
2026年10月28日【インタビュー】
農林水産省 輸出・国際局 規制対策グループ 大臣官房
新事業・食品産業部 外食・食文化課 食品ロス・リサイクル対策室
~日本産の食品輸出に迫るPPWRの新たなハードル
お茶・牛肉等の包装材に求められる対応とは~
2026年10月28日【2026年10月のPETボトル市況】
廃PETボトル、発生減と争奪戦で一段高に
大手の原料囲い込み、中国産PETのAD関税失効も焦点に
2026年10月28日【PPWRの原則適用開始】
2030年に向けて厳格化する包装規制
日本企業への影響は?!
2026年10月21日【華興】
4万t/年のPETボトルをスマートファクトリーでフレーク化
高度選別ライン・生産管理システムの機械販売も展開へ
2026年10月21日【イタリア・ミラノからの資源循環通信】
第4回「プラスチックごみの選別施設」
国立環境研究所 河井紘輔氏
2026年10月28日 コラム
補助金は、申請すれば必ず採択されるものではない。公募要件を満たすのは大前提として、事業の持続可能性や社会実装へ[...]
2026年10月21日 コラム
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2026年09月25日 コラム
9月8日、東京都環境局が主催する「第2回サーキュラーエコノミーサロン」を取材した。イベントに参加した17社の取[...]
2026年09月18日 コラム
フランスの思想家ジャン・ボードリヤールが1970年代以降に提唱した「シミュラークル」という概念がある。現代社会[...]