2026年6月24日 PJコラム 

【コラム】
難処理プラの受け皿を競う時代へ

PJコラム

 鹿島建設㈱、㈱竹中工務店、NIPPON EXPRESSホールディングス㈱、㈱リファインバースグループ、㈱あおぞら、三菱ケミカル㈱の6社が、建設現場から排出される廃プラのケミカルリサイクル実証事業を完了し、6月にその結果を公表した。建設現場排出の廃プラのうち35%はケミカルリサイクルが可能であり、また高度な技術と設備の追加によってプラダンやカラーコーンなど付着物が付いた廃プラ15%も含め、条件次第では現状の産廃処理と同等程度のコストを実現できる可能性もあるという。

▼建設現場から出る廃プラは、汚れや付着物が多いだけでなく、材質、形状、排出形体の違いなどを含め100種以上と言われるほど種類も多く分別が煩雑であり、コスト面からもリサイクルが難しい。そのため7割近くが熱回収されている。そんな状況にあって、(一社)日本建設業連合会は、プラ新法に対応した分別方法として、現場での「廃プラMIX」や「非塩素軟質プラ」などレベル別の分別を提案し、また現場に圧縮機を導入し廃プラを圧縮、運搬の効率化を図るなど、さまざまな取り組みでリサイクルを推進してきた。

▼ところで最近は、ケミカルリサイクル・ジャパン㈱、独立系の㈱CFPなどがケミカルリサイクル事業へ本格参入している。各社が技術開発や事業化を競い合うなかで期待したいのは、これまでリサイクルが難しかった建設系廃プラや汚れたプラスチック、PVC、容リ残さなど、これまで行き場の限られていた資源の循環利用だ。ケミカルリサイクルが難処理プラスチックの受け皿となり、再び製品として社会に戻る流れが広がることを期待したい。

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