2026年5月20日 PJコラム 

【コラム】
市民農園の片隅で、資源循環を思う

PJコラム

 家人の急病により、代わりに畑を耕さなければならなくなった。競争率約3倍の抽選で借りた市民農園の区画である。全く気が進まないが、何とか維持せねばと思い、初めて赴いたそこは、草ボーボーの荒れ地。両隣の区画は畝に丁寧にビニールをかぶせたり、園芸ネットを張ったりと、管理が行き届いている。いかん。雑草の繁茂の放置は厳禁で、農園トラブルのもと。黄金週間を費やし、腰痛に悲鳴を上げながら草取りに励んだ。

▼草取りがほぼ済み、いざ耕す段になって、土を掘り起こすと、以前使われていたものだろうか、ビニールの切れ端やPP紐、ネットの支柱のような緑色のプラスチック破片などが少なからず出てきた。ふん、これらは生分解性ではないな。独り言ちつつ除いていく。そこでふと、数年前の農業用フィルムリサイクルの取材を思い出した。

▼農業用廃プラは産業廃棄物であり、農業者が責任を持って適正処理することが義務付けられている。JAや地域協議会が回収及びリサイクル処理を担っている。近年の農業用廃プラのリサイクル率(熱回収含め)は70%台で推移、塩化ビニルフィルムは、床材等へのマテリアルリサイクル、ポリオレフィン系フィルムは主に熱回収されている。

▼異物混入や土の汚れ、経年劣化などで再生利用が難しいこと、排出時期に偏りがあることなどが課題だ。この分野でも中東情勢の影響で農業用フィルムが高騰しているそうで、それがリサイクルにもどう波及していくのだろうか。そんなことをぼんやりと考えながら鍬を振り下ろしていた。

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