
今月から「キラリ環境ベンチャー100選」という新連載をスタートした。環境・リサイクル業界で存在感を高めているベンチャー企業のなかから、ユニークさ、革新性、そして将来性を感じさせる経営者をピックアップし、紹介する企画だ。各社の事業内容やサービスの特徴に加え、起業に至るまでの経緯や、ビジネスが軌道に乗るまでの試行錯誤、具体的な成果などにも踏み込み、その実像に迫っていく。
▼第1回では、デジタル技術を活用してリサイクル業界のトレーサビリティ構築を支援する㈱digglueの中谷氏に話を聞いた。今なお、紙などのアナログ管理が残るリサイクル業界に危機感を感じ、自身の専門だったブロックチェーン技術を応用してサービスを立ち上げたという。その言葉のなかで特に印象的だったのは、「市場に本当に必要とされるのか確信を持てない段階であっても、ブレイクスルーの可能性があるのであれば、いち早くサービスとして世に送り出す」という姿勢である。顧客からのフィードバックを通じてさらなる改良を重ねることはもちろん、未成熟な市場にあえて踏み込むことで潜在的な需要そのものを可視化していく。その実践は、まさにベンチャー企業の本質ともいえないだろうか。
▼景気減退や不透明な国際情勢が続き、先行きへの不安が広がるなかで、こうした挑戦の物語は鮮烈に映る。本連載には、次代を切り拓くエネルギッシュな若き経営者たちの息吹を伝えたいとの思いを込めた。資源循環の未来は、こうした挑戦の積み重ねによって形づくられていく。今後も、新進気鋭のベンチャー企業の取り組みに光を当てていきたい。乞うご期待を。 (坂)
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