2026年9月25日 PJコラム 

【コラム】
ごみと向き合う、 新たな資源循環の未来形とは

PJコラム

 9月8日、東京都環境局が主催する「第2回サーキュラーエコノミーサロン」を取材した。イベントに参加した17社の取り組みのうち、異彩を放っていたのはリユースやアップサイクルを核とした事業だった。容器や傘、衣類のシェアサービスや、リユースショップの運営、食材・木材・革・布・使用済み機器のアップサイクルなど、「捨てずに再利用する」という発想は、廃棄物の発生抑制の観点から、資源循環の裾野を広げてくれる。

 ▼連載「キラリ環境ベンチャー100選」で今回取り上げた㈱JOYCLEもまた、新たな切り口でごみを減らす企業だ。同社が開発した小型資源化装置「JOYCLE BOX」は、ごみを燃やさず、熱分解によって滅菌しながら10分の1以下に減容し、バイオ石炭やセラミック灰といった無機資源に再生する。ごみ袋ごと投入でき、基本的に分別も不要だ。年々高騰する処理・輸送コストを抑えるとともに、既存の処理体系とは異なる新たな道を切り開こうとしている。同社の小柳社長は「リサイクルできるものは集めてペレット化し、困難物はその場で減容するのが理想」と語り、廃棄物業界との連携にも意欲を示している。

 

 ▼リユースやアップサイクル、そして分散型の資源化装置。いずれも従来の廃棄物処理とは異なる発想から生まれたビジネスと言えるが、既存のリサイクル産業と対立するものではない。むしろ、それぞれが得意とする領域を担い、互いの不足を補い合うことで、資源循環の新たな形がみえてくるだろう。業界の垣根を越えた連携が、これからの資源循環をどう変えていくのか、注目したい。

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