2026年4月22日 PJコラム 

【コラム】
球場のバックスタンドで進むPETボトル循環

PJコラム

 今年もプロ野球開幕の季節がやってきた。私事にはなるが、長年にわたり家族そろってのスワローズファンであり、シーズンが始まれば毎日のようにテレビ観戦、休日に暇を見つけては、球場に繰り出して応援用の傘を振っている。球団の本拠地でもある神宮球場には、かれこれ20年近くにわたって通い詰めており、東京都内のなかでも慣れ親しんでいる場所のひとつと言えるだろう。

▼もちろん、応援は何度来ても飽きることはないのだが、いつまでも解決しない課題として挙げられるのが、球場のごみ問題だ。試合後の球場は、まさにごみの山。設置されたごみ箱は大量のごみであふれかえり、退場口の各通路に10人近いスタッフがごみ袋を持って待機しているものの、回収・清掃作業が追い付かない様子だ。ひと昔前よりシート近くにごみを放置して帰る客は少なくなったが、ごみそのものは減っていないのだろう。

▼そこでふと、球団によるごみ対策やリサイクルに関する取り組みを調べてみると、回収したPETボトルを繊維化し、スポーツ用の布製アイテムなどにつくり変える「アップサイクルプロジェクト」を過去に実施している。2023年には、1日で累計4,122 本のPETボトルを回収し、リサイクルにつなげたという。しかし、ここ数年は大きな動きはみられず、少し残念な気持ちになった。

▼他球団の取り組みに目を向ければ、試合中に排出されるCO2をJ-クレジット制度によってカーボンオフセットにしたり、球場内で回収されたすべてのPETボトルの水平リサイクルを推進したりするなど、より本格的な取り組みを行っていたのも印象的だ。野球で勝つことも大切だが、ごみやリサイクルへの対応においても、各球団で知恵と技術を競ってほしい。

週間アクセスランキング

PJコラム »

プラスチック関連情報メディアのプラジャーナルでは購読者受付中です。古紙ジャーナルとの併読割引もございます。
Top