2026年8月26日 PJコラム 

【コラム】
初動が明暗を分ける、災害廃棄物処理

PJコラム

 7月28日に熊本県を震源として発生した「令和8年熊本地震」。被災地では多くの地域住民が避難生活を余儀なくされており、今なお不安を抱えながら日々を過ごしているだろう。こうした長期間にわたる避難生活や被災家屋の片づけに伴って発生するのが、大量の災害廃棄物だ。今回、特に甚大な被害に見舞われた宇城市と八代市では、それぞれ災害廃棄物専用の仮置き場を緊急に設置し、少しでもごみ処理の停滞を防ぐための対応に乗り出した。

▼宇城市は、市内4カ所に仮置場を開設し、毎週4~5日の指定日を設けてガラス・陶磁器くず、コンクリートがら、廃プラ、家具類、リサイクル家電など14品目を収集。八代市も、同様に市内3カ所の仮置き場を週1~2日ほど開設し、14品目の収集を実施している。両市に確認を取ったところ、災害ごみ以外の一般の生活ごみは、平時と同様に宇城クリーンセンターと八代市環境センターが分別・処理を実施しており、今回の地震によって大きな混乱は生じていないそうだ。

▼両市に共通するのが、住民への迅速な情報発信だ。公式LINEアカウントやWebサイトを通して、災害に関する最新情報をこまめに発信。各避難所に向けても案内を掲示し、仮置場設置をはじめとするさまざまな対応策の周知に努めた。宇城市では仮置場を開設した当日だけで、4カ所で合計2,000台以上の車が災害ごみを持ち込んだという。熊本県では2016年4月の「平成28年熊本地震」で、熊本市内にごみが溢れ返る事態が発生した。その経験と教訓が、今回の迅速な対応にも生かされたと言えよう。被災地の1日も早い復旧・復興を願っている。

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