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再生プラ市場は、バージン樹脂価格の急騰を受け、相対的な価格競争力が高まった。国内で発生する使用済み製品由来の廃プラのうち、物量が多いのは、①PETボトル、②フィルム、③家電製品、④物流資材(パレット・コンテナ)、⑤発泡スチロールの5品種である。PETボトルについては別途特集しているため、ここでは割愛する。(一社)プラスチック循環利用協会によると、発生量はフィルム26万t、家電製品18万t、物流資材14万t、発泡スチロール5万t。それぞれ原料の性状や用途、国内外の需給構造が異なり、市況の動きにも差が表れている。
2026年のプラスチックのバージン樹脂市況は、中東危機を境に急変した。供給過剰で弱含んでいたアジア・ナフサは、ホルムズ海峡の物流混乱を受け、2月の559ドル/tから一時1,300ドル/tまで急騰。国内メーカーもPP・PE樹脂を相次いで大幅値上げした。ただ、6月以降は代替物流の構築でナフサが急落し、8月には750ドル/t台まで下落。バージン樹脂は値上げ分がなお残るものの、供給正常化やアジアの需要低迷を背景に、先安感が強まりつつある。
再生プラのなかでも価格感応度が高いのが、フィルムと発泡スチロールだ。いずれも包装資材として使用後に廃棄され、比較的短いサイクルで再生原料市場に流入するため、市況変動の影響を受けやすい。これに対し、硬質系の物流資材であるパレット・コンテナは繰り返し使用され、家電製品も排出までの期間が長い。このため、短期的な樹脂相場への価格感応度はフィルムなどに比べて低い。
フィルム系の再生ペレットは、中東危機を受けてバージン樹脂が急騰するなかでも、比較的落ち着いた値動きをみせた。再生材はナフサ価格に直接連動しない上、原料となる廃プラの発生量にも限りがあり、バージン材を全面的に代替できないためだ。
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