
「おい、のび太!そのPETボトルをよこせ」。大手飲料メーカーが2030年までの再生ボトル等の目標値を掲げ、自らPETボトルを確保し出したのは、ジャイアンさながらの姿だったのではないか。容リ法施行から20年超を経て、PETボトルのリサイクル率は80%以上を達成。PETリサイクルの基盤づくりのため、自治体や中小のリサイクル事業者が尽力してきた。そんな中、BtoBリサイクルを押し進めるべく、後乗りしてきたのだった。今回「ドラえもーん、助けて」とばかりに出てきたのが、公正取引委員会だ。
▼大手企業がイニシアチブを取ったほうが、リサイクルが安定し、機能することもある。だが、飲料メーカー各社が100%再生原料等への切り替えを目指せば、廃PETボトルが足りなくなるのは火をみるより明らかだ。飲料品の販売シェア争いと違って、再生資源の掘り起こしには限りがある。その過程で、契約において不利な条件を突き付けられなかったのか、他の事業者にとっても公平な競争の機会を与えられていたのか。公取委の調査では、こうした実態を詳らかにして頂きたい。
▼ブランドオーナーがどこまで廃棄された後のリサイクル手法に介入できるか、という観点からも注目される。再生プラの循環システムを築くため、各分野で廃プラ原料の確保が死活問題だ。現在、6割を占めるサーマルリサイクルから廃プラをマテリアルリサイクルやケミカルリサイクルへ振り向けるには、ブランドオーナーの意志が推進力となる。ただ、リサイクルは多様な主体の働き掛けや長い期間の積み重ねによって成り立っている。そこへの配慮を欠けば、欺瞞となる危うさも抱えている。
2026年06月10日【プラ循環協とリサイクラー6社】
環境省の自動車向け再生プラFS事業に採択
競争から協調へ、コンパウンド能力は年間6万~8万tに
2024年01月26日【シタラ興産】
埼玉で一廃・産廃焼却施設に122億円投資
2027年に稼働予定、年間1万5000MWの発電も
2023年12月22日【大瀧商店】
未利用の廃プラ原料活かし、製鋼副資材を開発
鉄鋼向けのフォーミング抑制剤・加炭材でニーズ開拓
2025年01月14日【プラニック】
ヴェオリアが昨年12月に撤退し、豊田通商が株式承継
本格稼働からわずか2年、採算や品質改善でもハードル
2026年06月05日【独自調査】
プラ一括回収に取り組む自治体の現在地、
32条・33条ルートの実態比較
2026年06月10日 コラム
自治体の指定ごみ袋が品薄となって、市販の無色または半透明のごみ袋での排出を認める自治体が増えているという。指定[...]
2026年05月27日 コラム
「積んプラ」を目を細めて眺める息子。買い集めたまま箱を開けずに積み上げられた未組立のプラモデルのことで、少しず[...]
2026年05月20日 コラム
家人の急病により、代わりに畑を耕さなければならなくなった。競争率約3倍の抽選で借りた市民農園の区画である。全く[...]
2026年04月30日 コラム
環境省の職員数は約3,000人。中央官庁も人手不足で、いわゆる「プロパー職員」は全体の3分の1。残るは地方自治[...]