
株式会社佐久間の創業者であり会長の佐久間浩氏が、今年1月に76歳で逝去した。氏は「人がいやがることをして、社会に貢献したい」と一年発起し、1976年にトラック一台で古紙回収業を創業。オイルショックで得た利益を原資に古紙ヤードを設けて業容拡大するなど、千葉有数の総合リサイクル企業に育て上げた。老舗の古紙問屋が競合する中、後発だったこともあり「人まねはしない」と事業でも独自性を追求。それが行政委託事業だった。
▼行政委託事業とは、容器包装プラスチックやPETボトルといった生活系一般廃棄物を中間処理施設で資源物に再生して、行政に引き渡すというもの。民間資本が破袋・選別・圧縮といった中間処理過程のインフラを行政に提供するというビジネスモデルだった。行政が自前で建てると財政負担が大きいため、民間が設けたリサイクル施設が長期にわたって資源化業務を受託する。その契約に建設費の利息を乗せることで、両者にメリットが生まれるというわけだ。
▼いまでは容リ法の施行により広く普及した手法であるが、90年代当時では斬新で同社の木更津リサイクルセンターが全国初の事例だった。千葉県下で同様の拠点を増やし、県外の東京都町田市とも契約を結んだものの、市民の反対運動にあって頓挫。地域を越えて委託事業を広げる難しさも浮き彫りにした。改めて、プラ新法の施行により一括回収した容リプラ・製品プラの受け皿が各地で求められている。同社の軌跡に学ぶところは多い。
2026年10月28日【インタビュー】
農林水産省 輸出・国際局 規制対策グループ 大臣官房
新事業・食品産業部 外食・食文化課 食品ロス・リサイクル対策室
~日本産の食品輸出に迫るPPWRの新たなハードル
お茶・牛肉等の包装材に求められる対応とは~
2026年10月28日【2026年10月のPETボトル市況】
廃PETボトル、発生減と争奪戦で一段高に
大手の原料囲い込み、中国産PETのAD関税失効も焦点に
2026年10月28日【PPWRの原則適用開始】
2030年に向けて厳格化する包装規制
日本企業への影響は?!
2026年10月21日【華興】
4万t/年のPETボトルをスマートファクトリーでフレーク化
高度選別ライン・生産管理システムの機械販売も展開へ
2026年10月21日【イタリア・ミラノからの資源循環通信】
第4回「プラスチックごみの選別施設」
国立環境研究所 河井紘輔氏
2026年10月28日 コラム
補助金は、申請すれば必ず採択されるものではない。公募要件を満たすのは大前提として、事業の持続可能性や社会実装へ[...]
2026年10月21日 コラム
産廃業界では、サイバー攻撃を受けずとも、営業機密が丸裸にされているかのようだ。再資源化高度化法で創設された報告[...]
2026年09月25日 コラム
9月8日、東京都環境局が主催する「第2回サーキュラーエコノミーサロン」を取材した。イベントに参加した17社の取[...]
2026年09月18日 コラム
フランスの思想家ジャン・ボードリヤールが1970年代以降に提唱した「シミュラークル」という概念がある。現代社会[...]