
株式会社佐久間の創業者であり会長の佐久間浩氏が、今年1月に76歳で逝去した。氏は「人がいやがることをして、社会に貢献したい」と一年発起し、1976年にトラック一台で古紙回収業を創業。オイルショックで得た利益を原資に古紙ヤードを設けて業容拡大するなど、千葉有数の総合リサイクル企業に育て上げた。老舗の古紙問屋が競合する中、後発だったこともあり「人まねはしない」と事業でも独自性を追求。それが行政委託事業だった。
▼行政委託事業とは、容器包装プラスチックやPETボトルといった生活系一般廃棄物を中間処理施設で資源物に再生して、行政に引き渡すというもの。民間資本が破袋・選別・圧縮といった中間処理過程のインフラを行政に提供するというビジネスモデルだった。行政が自前で建てると財政負担が大きいため、民間が設けたリサイクル施設が長期にわたって資源化業務を受託する。その契約に建設費の利息を乗せることで、両者にメリットが生まれるというわけだ。
▼いまでは容リ法の施行により広く普及した手法であるが、90年代当時では斬新で同社の木更津リサイクルセンターが全国初の事例だった。千葉県下で同様の拠点を増やし、県外の東京都町田市とも契約を結んだものの、市民の反対運動にあって頓挫。地域を越えて委託事業を広げる難しさも浮き彫りにした。改めて、プラ新法の施行により一括回収した容リプラ・製品プラの受け皿が各地で求められている。同社の軌跡に学ぶところは多い。
2026年07月31日【インタビュー】
経産省 GXグループ資源循環経済課 三牧純一郎課長
「循環経済行動計画」でプラ再生材利用が加速
経産省が描く国内循環へのロードマップとは?!
2026年07月24日【2026年7月のPETボトル市況】
容リ協下期は上昇観測も、事業系には天井感
再生PETの利用義務化、輸出規制の検討も進む
2026年07月31日【ただおザウルス】
埋立依存からサーマルへ、防府工場でRPF製造に参入
建廃由来の品質の壁に挑み、2期工事で資源化率向上へ
2026年07月31日【連載/第5回 キラリ環境ベンチャー100選】
「人の手」から「AI」へ
廃棄物工学×AIで進める、資源循環の最前線
㈱イーアイアイ 胡浩代表取締役社長
2024年01月26日【シタラ興産】
埼玉で一廃・産廃焼却施設に122億円投資
2027年に稼働予定、年間1万5000MWの発電も
2026年07月17日 コラム
飲料容器の高度な自動選別を実現する新たなAI機器が、廃棄物処理の現場に姿を現す。今年末に埼玉県のウム・ヴェルト[...]
2026年07月08日 コラム
私の地元の奈良県は「人材輩出県」とも言われる。教育熱心な土地柄で大学進学率は高いものの、本社を置く上場企業はわ[...]
2026年06月24日 コラム
鹿島建設㈱、㈱竹中工務店、NIPPON EXPRESSホールディングス㈱、㈱リファインバースグループ、㈱あおぞ[...]
2026年06月10日 コラム
自治体の指定ごみ袋が品薄となって、市販の無色または半透明のごみ袋での排出を認める自治体が増えているという。指定[...]