
今週末(14、15日)大学入学共通テストが行われた。今年の大学入試では電気・電子、応用化学の学科など理工系を志望する女子が増えたそうだ。こうした状況は、我々が関わるプラスチックリサイクル分野でも歓迎するところ。「『女性は理工系に向かない』との偏見から脱却し、理工系や農学系の分野をはじめとした女性活躍を進め、女性があらゆる分野で自ら持つ能力を発揮できる社会を、産学官一体となってつくる」は、国の教育未来創造会議の「第一次提言のポイント」にある文言。これまで女性が携わることが少なかった分野でも、女性の割合が増えることで、また新たな着眼点や応用が生まれるかもしれない。
首都圏に限ってみても、化学部、物理部、数学部など理系の部活動を実施している女子校がある。ただ、高校生活をコロナ禍で過ごした高校3年生(共通テスト出願者の85%)は、満足のいく活動ができなかったであろう。大学では自分が望む学業に存分に励めることを願う。彼女たちが大学を卒業する4年後、プラスチックリサイクルはどのような状況にあるだろうか。
経済社会システム全体を変革して進めようというGX(グリーントランスフォーメーション)。昨年7月、政府は化石エネルギー中心の産業構造・社会構造をクリーンエネルギー中心へ転換することを目指し「GX実行委員会」を設置した。そこでの基本方針案には「水素・アンモニアの導入促進」が含まれた。弊誌プラジャーナルでもプラスチックのケミカルリサイクルによってアンモニアなどを製造する事業の進捗をお伝えしている。こうした分野で理系女子たちが活躍する日が待ち遠しい。
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