
双日㈱は、南米最大の化学メーカー・ブラスケム社(ブラジル)とバイオマス由来のプラスチック原料の商業プラント3基の建設を計画中だ。このうち1号機プラントについては、2026年度の商業稼働開始に向けて最終投資決定の準備を進めている。現在、デンマークのデモプラントで技術の最終確立を行うと同時に、1号機の建設予定地について検討に入った。技術ライセンサーであるトプソー社(デンマーク)とともに、一般的には石油化学原料から生産されるエチレングリコール(MEG)を植物から生産するプロジェクト。プラント3基が完成すれば、年間70万トンのMEG生産がターゲットとなる。このバイオマスMEGから生産されるプラスチック製品は、従来通りマテリアルリサイクルが可能となり、原料としても製品としても脱炭素社会の実現に貢献することになる。
2022年上期に双日とブラスケムはバイオマス由来のモノエチレングリコール(MEG)とモノプロピレングリコール(MPG)の生産技術開発を目的とした合弁会社「Sustainea bioglycols」(所在地、資本金等詳細は非公開)を設立した。技術ライセンサーであり触媒技術に強みを持つトプソーのデンマークの施設内にデモプラントを有し、Sustainea bioglycolsとトプソーの共同で商業稼働に向けた技術の最終確立を行っているステージのようだ。
石油化学の基礎原料であるエチレンのバイオ化は、一般的にはエタノールからの製造が挙げられるが、トプソー技術の特徴は、エタノールを介さない独自技術を用いることだ。将来的にはサトウキビ、トウモロコシ、小麦、木質系のセルロースなど様々な植物原料に対応することで、各国の地域特性に応じた最適な原料調達体制を目指す。商業生産する1号機プラントの建設地は、バイオマス原料の調達を考慮して、日本ではないものの、第三国での候補地の絞り込みに入っている模様。
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