
「ゼロカーボンシティ」というのをご存じだろうか?!自治体が2050年までにCO2排出量をゼロにする目標を掲げたもので、これまでに1013の自治体が宣言している。家庭やオフィス、飲食店などで発生する一般廃棄物は自治体に処理責任があり、その約8割が焼却処理に回っている。目標は任意であるが、この過程で排出されるCO2をいかに減らすかが各自治体に課された課題となっている。
▼実際、焼却処理で発生するCO2の約9割はプラスチックに由来する。減らすには①発生抑制と分別リサイクルの推進、②焼却施設の高効率化とごみ発電、③CO2の貯留回収(CCS/CCUS)が有効な手立てだろう。また国からの借金である循環型社会形成推進交付金を得るためには、自治体のプラ分別収集の実施が要件となっている。こうした背景から、容リプラ・製品プラの一括回収はもはや義務に近いものとなった。今後、一廃由来の廃プラ回収量は確実に増えるとみられ、環境省は2030年までに最大170万トンに上ると見積もっている。
▼再商品化施設(リサイクル施設)の能力が不足する懸念もあった。しかし、リサイクル委託費としてキロ50~60円前後の収益が見込めるため、各地では新規計画が続々と現れている。むしろ未知数なのは、資源循環を考慮した再商品化後の出口戦略ではないか。容リ・製品プラは用途が限られ、ペレットの売価はキロ20~40円程度。付加価値が低く、ライフサイクルが短い用途が中心であり、莫大なコストをかけながら使い捨てに近い製品が量産されている。制度主導型リサイクルによる最大の難所と言えるだろう。
2026年10月28日【インタビュー】
農林水産省 輸出・国際局 規制対策グループ 大臣官房
新事業・食品産業部 外食・食文化課 食品ロス・リサイクル対策室
~日本産の食品輸出に迫るPPWRの新たなハードル
お茶・牛肉等の包装材に求められる対応とは~
2026年10月28日【2026年10月のPETボトル市況】
廃PETボトル、発生減と争奪戦で一段高に
大手の原料囲い込み、中国産PETのAD関税失効も焦点に
2026年10月28日【PPWRの原則適用開始】
2030年に向けて厳格化する包装規制
日本企業への影響は?!
2026年10月21日【華興】
4万t/年のPETボトルをスマートファクトリーでフレーク化
高度選別ライン・生産管理システムの機械販売も展開へ
2026年10月21日【イタリア・ミラノからの資源循環通信】
第4回「プラスチックごみの選別施設」
国立環境研究所 河井紘輔氏
2026年10月28日 コラム
補助金は、申請すれば必ず採択されるものではない。公募要件を満たすのは大前提として、事業の持続可能性や社会実装へ[...]
2026年10月21日 コラム
産廃業界では、サイバー攻撃を受けずとも、営業機密が丸裸にされているかのようだ。再資源化高度化法で創設された報告[...]
2026年09月25日 コラム
9月8日、東京都環境局が主催する「第2回サーキュラーエコノミーサロン」を取材した。イベントに参加した17社の取[...]
2026年09月18日 コラム
フランスの思想家ジャン・ボードリヤールが1970年代以降に提唱した「シミュラークル」という概念がある。現代社会[...]