
「再生材を使った製品は高い」という消費者の理解が進むべきだ。このような理想を掲げ、循環型の仕組みを目指す関係者も少なくなかった。だが、再びの廃PETボトル市況の高騰により、「真のサステナビリティ」が試されている。容リの下期入札の結果、再生材とバージン材の価格差は平均して70~80円/kgまで拡大した。仮に年間14万トンのPET樹脂を使用する場合、その半分が再生材だとすると、バージン材を使うより50億円以上のコスト増となる。
▼バージン材価格が円高等の影響で軟化しているにも関わらず、再生材の市況が高騰した背景には、大手リサイクラー2社の競争がある。両者は、飲料用PETのBtoB向けに原料を調達しており、一方は日本におけるBtoBリサイクルの先駆者であり、もう一方はアジア最大のPETレジン供給メーカー。双方とも自負があるだけでなく、装置産業として原料を確保する必要がある。さらに、再生PET樹脂の供給責任も果たさなければならない。
▼各分野で拡がりをみせる「動静脈連携」も、実際の取引が始まると一筋縄ではいかない。メーカー側(動脈)とリサイクラー側(静脈)の思惑が交錯し、予想もしない需給バランスや原料市況が形成されることがあるのだ。特にリサイクラーの生存競争は熾烈化しつつある。飲料メーカーは、今回の廃PETボトルの価格上昇にどう応えるのか。その対応は、プラ全般の再生材の普及に向けた試金石ともなるだろう。
2026年10月28日【インタビュー】
農林水産省 輸出・国際局 規制対策グループ 大臣官房
新事業・食品産業部 外食・食文化課 食品ロス・リサイクル対策室
~日本産の食品輸出に迫るPPWRの新たなハードル
お茶・牛肉等の包装材に求められる対応とは~
2026年10月28日【2026年10月のPETボトル市況】
廃PETボトル、発生減と争奪戦で一段高に
大手の原料囲い込み、中国産PETのAD関税失効も焦点に
2026年10月28日【PPWRの原則適用開始】
2030年に向けて厳格化する包装規制
日本企業への影響は?!
2026年10月21日【華興】
4万t/年のPETボトルをスマートファクトリーでフレーク化
高度選別ライン・生産管理システムの機械販売も展開へ
2026年10月21日【イタリア・ミラノからの資源循環通信】
第4回「プラスチックごみの選別施設」
国立環境研究所 河井紘輔氏
2026年10月28日 コラム
補助金は、申請すれば必ず採択されるものではない。公募要件を満たすのは大前提として、事業の持続可能性や社会実装へ[...]
2026年10月21日 コラム
産廃業界では、サイバー攻撃を受けずとも、営業機密が丸裸にされているかのようだ。再資源化高度化法で創設された報告[...]
2026年09月25日 コラム
9月8日、東京都環境局が主催する「第2回サーキュラーエコノミーサロン」を取材した。イベントに参加した17社の取[...]
2026年09月18日 コラム
フランスの思想家ジャン・ボードリヤールが1970年代以降に提唱した「シミュラークル」という概念がある。現代社会[...]