
企業が再生プラスチックの使用コストを収支に折り込むとき、3つのパターンが考えられるだろう。①原材料費、②広告宣伝費あるいは販売促進費、③研究開発費(いわゆるR&D)である。それぞれ、何の目的があるのかと考えてみると、①はコスト削減のため、②はマーケティングのため、③は投資家のためである。いずれも“環境”が第一ではないことがポイントだ。では、どの目的が最も持続可能かと考えると、①のコスト要因ではないか。コストが下がれば、製品価格が下がって顧客満足度もあがるし、投資家も満足する。結果的にも環境負荷も減らせるわけだ。
一方、見せかけの環境主義のことを「グリーンウォッシュ」という。この観点からみると、②だと完全にグリーンウォッシュだし、③は将来的に成果が出るか出ないか不確定なので、判定が難しい。①は原料コストに組み込まれているという点で、本物の環境主義といえるのかも知れない。他の再生資源における伝統的なリサイクルをみると、コスト削減が最大のインセンティブだった。古紙を原料にすればバージンパルプを使うより安価であったし、鉄スクラップも鉄鉱石から鋼材を造るよりもコスト抑制に繋がった。
しかし、多岐にわたる用途、膨大な種類のプラスチック樹脂を本気でリサイクルしようとすれば、収集・選別コストが莫大にかかってくる。プラスチックをリサイクルする動機は、ある種の倫理感に支えられている。企業はEPR(拡大排出者責任)として、欧米では共通認識となっているものだ。高コストかつ倫理感が頼りという意味で、プラスチックはこれまでの再生資源のリサイクルとは異なる道を歩もうとしている。そんなにコストがかかるなら、初めから使用量を減らせばいい?!自ら食い扶持を削るわけにはいかないのが、業界のジレンマなのである。
2026年10月28日【インタビュー】
農林水産省 輸出・国際局 規制対策グループ 大臣官房
新事業・食品産業部 外食・食文化課 食品ロス・リサイクル対策室
~日本産の食品輸出に迫るPPWRの新たなハードル
お茶・牛肉等の包装材に求められる対応とは~
2026年10月28日【2026年10月のPETボトル市況】
廃PETボトル、発生減と争奪戦で一段高に
大手の原料囲い込み、中国産PETのAD関税失効も焦点に
2026年10月28日【PPWRの原則適用開始】
2030年に向けて厳格化する包装規制
日本企業への影響は?!
2026年10月21日【華興】
4万t/年のPETボトルをスマートファクトリーでフレーク化
高度選別ライン・生産管理システムの機械販売も展開へ
2026年10月21日【イタリア・ミラノからの資源循環通信】
第4回「プラスチックごみの選別施設」
国立環境研究所 河井紘輔氏
2026年10月28日 コラム
補助金は、申請すれば必ず採択されるものではない。公募要件を満たすのは大前提として、事業の持続可能性や社会実装へ[...]
2026年10月21日 コラム
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2026年09月18日 コラム
フランスの思想家ジャン・ボードリヤールが1970年代以降に提唱した「シミュラークル」という概念がある。現代社会[...]