
またもRPFが蚊帳の外に置かれた感が否めない。4月から施行されるプラ新法に則り、自治体が「容リプラ+製品プラ」を一括回収して再商品化計画を作成する場合でも、容リのリサイクル手法に準拠することになった。つまりマテリアルリサイクルとケミカルリサイクルが優先で、RPFによる熱回収は緊急避難的・補完的な場合のみしか認められない。プラ新法の条文では、再商品化の手法に燃料として位置づけながらも、1/19に閣議決定された基本方針では、しっかりと再商品化計画に容リ法が適用されることが謳われた。
需要を拡大してきた固形燃料のRPFは、2010年代の福島原発事故後のバイオマスブームのときも、そして今回のカーボンニュートラルの石炭エネルギー代替の追い風を受けても、他のリサイクル手法と横並びとならなかった。今後RPFは80万トンの新規需要を見込むため、プラ新法で集める製品プラを原料利用できることが期待されたのだが。実質、容リのマテリアルリサイクルの過程では、残渣として24%がRPFに回る。そのため自治体が独自に作れる再商品化計画では、余計なコストをかけないRPF向けのスキームこそ合理的な策に思われたのだ。
業界団体である日本RPF工業会は、これまでJIS規格を取得したり、外国人研修制度の認可に動いたり、業種として地位向上を図ってきた。制度上はリサイクル手法に認められない辛酸を幾度も舐めながらも、競争力を磨き続ける逞しさに感服せずにいられない。
2025年12月08日【容リ協ルートの入札制度】2026年度の入札方法を一部変更 事業者の落札可能量の活用最大化へ
2025年12月08日【展示会現地レポート】「第5回サスマ展」にみるX to Car技術の最新動向自動車部品向けリサイクル加速、各講演でも注目テーマに
2025年12月08日【(一財)家電製品協会】家電リサイクル法施行から25周年を祝す家電業界関係者、政府など200人が参加
2025年12月08日【2025年10月の廃プラ輸出統計】量は前年同月比で25%減、円安受け平均単価値上がりPVCやPETフレークは大きく上昇、他の品種は下落
2025年12月08日【日本PETボトルリサイクル推進協議会】PETボトルリサイクルの動向をまとめた年次報告書公表ボトルtoボトル比率が37.7%に上昇も各社で濃淡生じる
2025年12月01日 コラム
改正資源有効利用促進法(資源化法)で自主目標と定期報告の対象となるプラスチックは、自動車・家電・容器包装の3品[...]
2025年11月25日 コラム
去る11月6日、(一社)日本RPF工業会が開催する「第9回 安全大会」を取材した。RPF製造工場で起こりがちな[...]
2025年11月03日 コラム
慢性的な人材不足に陥っている現在の日本。業界内で言っても、特に中間処理施設をはじめとするリサイクル企業は、3K[...]
2025年10月27日 コラム
来年度の容リ入札制度の見直し方針が示された。検討会は計2回開かれ、安定枠の廃止や上限価格の適正化など、概ね材料[...]