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公益財団法人日本容器包装リサイクル協会(以下、容リ協)が実施する再商品化事業における2023年度(令和5年度)の入札結果速報が2月27日、Web上で公表された。対象となるのはガラス瓶、PETボトル、紙製容器包装、プラスチックの4品目。PETボトルは上期分、プラスチックは通年分の入札が行われた。
注目されたPETボトルの平均落札単価は-60.4円/kgとなり、2022年度下期の-115.4円/kgに比べて55円/kg下落と、半値近くまで下がった。前年上期の-64.2円/kgに比べても、3.8円/kg安い。なお、容リ入札は逆有償が前提なので、有償取引はマイナスで示される。PETボトルの落札数量では11万2,426トンと、前年同期より約6千トン減少した。
入札に参加した事業者によると、平均単価の大幅下落に驚きはなかったもよう。むしろバージンPET価格の動向を考慮すると想定の範囲内との声が強い。昨年8月、2022年度下期分で過去最高値の入札結果が判明した時点で、バージン市況にすでに陰りが出始めていた。
2023年1月には、バージンPETが130〜140円/kgまで下落。ナフサ安だけでなく、シート・繊維向けの需要低迷といった需給要因も軟化傾向に拍車をかけた。このバージンPET価格から逆算すれば、廃PETボトルの適正な市況は50〜60円/kgあたりとみられた。
需給が軟化した中、足元でPETボトルの再生リサイクル事業者の在庫は膨れている。高値を付けてでも、数量を取りにいく動機は乏しかったようだ。
各再生リサイクル事業者に2月24日に入札結果が通知されたが、参加した事業者は、おおむね万遍なく数量を確保できたもよう。特定の事業者への偏りは比較的緩和されたのではないか。次週3月6日に自治体別、事業者別の落札単価・数量の詳細が公表される予定だ。
プラスチックは2023年度から容リプラと製品プラの一括回収で、容リルートを通じたリサイクルが初めて実施される。落札数量は68万8,854トンと前年度より301トン減少した。2022年の夏頃までは一括回収に関心を持っている自治体も多いとされたが、収集車両と中間処理施設の不足に直面して、予想以上に初年度に始める自治体は少なかったもよう。東京23区でモデル収集に乗り出す区も出てきたように、2024~2025年度にかけて徐々に増えてくるとみたい。
容リプラ・製品プラを合わせた落札平均単価は59.9円/kgで、前年度より4.1円/kg上昇した。①製品プラによる品質低下の処理コスト増、②急激な電気代上昇による再生コスト増といった理由があるものの、値上がりは小幅に留まったのではないか。再生処理事業者の間で競争原理が働き、処理費を抑えた面もあったとみられる。
プラスチックの落札結果の詳細は4月に公表される予定だ。だが、製品プラの落札平均単価は公けにされるものの、自治体別の落札単価の結果は、非開示になる方針だという。容リルートによる製品プラのリサイクルは入札の結果、再生処理コストが高めになる可能性がある。それが自治体負担にもなるため(容リプラは特定事業者の負担)、一括回収の実施に慎重な姿勢を崩さないところも少なくない。
初の容リ協会による一括回収の入札結果の詳細が示されないとなれば、自治体にとっては判断指標になりにくく、物議を醸すことにもなりそうだ。
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