2024年1月22日 PJコラム 

【コラム】Z世代とリサイクル業界の相性

PJコラム

 Z世代とは、1990年代半ばから2010年代序盤に生まれた世代で、現在12歳~28歳前後の年齢層を指す。物心が付いた時からスマホやSNSに触れているので、デジタルネイティブ世代とも呼ばれる。コスパ重視の効率主義で、仕事よりプライベートを重視し、多様性を重んじる。失敗したくないという保守的な傾向が強く、事前にしっかり情報収集を行い、個人間での情報交換を活発に行う。Webという集合知を最大限活用しながら、他者の失敗や成功を共有し、そこから効率良くゴールを目指していくことが大きな特徴。

▼著者は団塊ジュニア世代だが、2023年の出生数は73万人の予想でピークの3分の1まで減少している。各地の経営者や管理職の方と話すと、最近はZ世代の教育に悩みを抱えている方が多い。おとなしくて意見を言わない、我慢できずすぐ辞めてしまう、何を考えているか分からないと否定的な意見が多い。しかし、見方を変えれば、デジタルネイティブのポテンシャルは非常に高く、適材適所にはまれば、かなりの能力を発揮する。また社会貢献や環境配慮の意識も高く、リサイクル業界との相性も良い。

▼多様な価値観を認めて、上手くデジタル化と効率化を進める機会にZ世代を活かせば、貴重な戦力に変えることができるだろう。あるリサイクル会社の若手経営者は、買収した会社で既存社員の行きすぎた言動や行動を問題視し、コンプライアンス委員会を立ち上げたという。オープンで風通しの良い職場環境を確立する一方、福利厚生を充実させ、頑張りを認めてあげる評価制度を導入することで、Z世代の成長を促すという。

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