2024年6月17日 PJコラム 

【コラム】麻雀牌を家族と混ぜ合う週末

PJコラム

 週末の恒例行事が家族麻雀となっている。妻が「麻雀をやってみたい」と言ったのをきっかけだ。高校生の息子と中学生の娘にもルールを教えて、それ以後は定期的に家族で麻雀をするようになった。一時は若い世代の麻雀離れも進んだが、「賭けない・吸わない・飲まない・徹夜しない」という健康志向型の麻雀は広く浸透。このスタイルは主に主婦や高齢者に人気で、特に高齢者の間では頭と手先を使う麻雀を日常的に行っていると、痴呆になりにくいとも言われている。また、2023年秋からは少女漫画の「なかよし」で、創刊以来始めて麻雀漫画の連載が始まった。紙麻雀セットの付録や、今年1月にはアニメが始まるなど、若い世代にも確実に麻雀ブームが訪れている。

 ▼さて、その麻雀に使う麻雀牌は、昔は象牙で作られていたが、現在は99%がプラスチック製。その原材料は熱硬化樹脂のユリア樹脂・カゼイン樹脂の2種類が主力である。ユリア樹脂は尿素樹脂とも呼ばれ、尿素とホルムアルデヒドとの重合反応によって生成され、非常に安価なことが特徴。麻雀牌以外では、電気スイッチやコネクター、ボタンや文具、木工用接着剤等に使用されている。また、カゼイン樹脂は、牛乳タンパク質の主成分であるカゼインを原料として作られており、バイオプラの先駆け的な存在とも言われ、麻雀牌の他に印章やボタン等の材料になる。象牙の麻雀牌は20万円ほどだったが、ユリア樹脂製は5千円ほどと、価格的には約40分の1まで下がり、麻雀の普及にも一役買っている。

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