
東京・日本橋エリアで、まるで天を穿つかのように建設が進んでいる超高層ビルがある。「トーチタワー」と呼ばれるこの建物は、2028年に完成予定で、地上62階、高さ385mの日本一の高さとなる見込みだ。再開発が進むこの街区では、三菱地所㈱が廃棄物再利用率100%に向けた取り組みも推進している。建物内に設置されたコンポストの活用や、入居するテナントによる細かな分別の徹底などを通じて、ごみをゼロにする取り組み「ゼロ・ウエイスト」と資源循環の実現を目指している。
▼実は、この都心の再開発エリアに資源循環の知見を提供しているのが、徳島県の上勝町だ。人口わずか1,400人の小さな町だが、日本で初めて「ゼロ・ウェイスト」を宣言した自治体として知られる。43分別という細かな分別ルールも話題を集め、リサイクル率も約80%の高い水準を達成してきた。町にはごみ処理施設がないため、住民自らがごみや資源を専門施設「ゼロ・ウェイストセンター」へ持ち込む方式となっている。2020年には宿泊施設も併設され、内外からの来訪者が絶えないなど、ごみ分別が観光資源となった稀有な例だ。
▼この施設の運営を担うのが、㈱ビッグ・アイ・カンパニーである。そこでオペレーションメンバーとして働く古路さん(27歳)の経歴も面白い。学生時代に環境問題・社会課題に関心を持ち、47都道府県を巡るごみ拾いの旅を実行。その過程で上勝町の取り組みを知り、移住を決めたという。極めて細かい分別ルールを定めながら、町民の負担を減らしつつ、リサイクル率を維持・向上させる難題に取り組む日々だ。地方から都心へと、経験と知恵が連なっていく様子もまた示唆に富んでいる。
2026年05月11日【改正廃掃法】
「有価プラヤード」を許可制へ
廃プラ輸出規制も強化、国内循環を本格促進
2026年03月16日【2026年3月のPETボトル市況】
中東危機がPET樹脂市況を揺さぶる
バージン樹脂高騰、再生材需給にも影響か
2026年04月06日【指定ごみ袋】
中東緊迫で自治体指定ごみ袋の供給に不透明感
韓国で買い占め騒動発生、日本にも波及懸念
2024年01月26日【シタラ興産】
埼玉で一廃・産廃焼却施設に122億円投資
2027年に稼働予定、年間1万5000MWの発電も
2026年05月11日【2026年3月の廃プラ輸出統計】
輸出量は前年比5.7%減の約4.8万t
フィリピン向け輸出が急増、米印向けは減少が続く
2026年04月30日 コラム
環境省の職員数は約3,000人。中央官庁も人手不足で、いわゆる「プロパー職員」は全体の3分の1。残るは地方自治[...]
2026年04月22日 コラム
今年もプロ野球開幕の季節がやってきた。私事にはなるが、長年にわたり家族そろってのスワローズファンであり、シーズ[...]
2026年03月30日 コラム
今月から「キラリ環境ベンチャー100選」という新連載をスタートした。環境・リサイクル業界で存在感を高めているベ[...]
2026年03月09日 コラム
年初のベネズエラへの強硬対応に続き、3月にはイランに対する軍事作戦が行われるなど、米国の唐突とも映る判断に世界[...]