
これまでの25年間、毎年欠かさず夏フェスに通ってきたが、近年の異常な暑さと体力の衰えには抗えず、ついに“卒業”することにした。思い返せば15年前、フェス専門の環境コーディネーターに取材したことがある。夏フェス会場のごみステーションでは、実に細かい分別が行われていた。食べ残し、紙皿、割箸、串、プラ容器、ビニール、紙コップ、紙ごみ、PETボトル、キャップ、ラベルなど、驚くほど多くの項目に分けられていた。しかし、その際に「食品残さが付着した紙皿やプラ容器を、何とかリサイクルできないか」と相談された。来場者が丁寧に分別しても、こうした容器は結局リサイクルできず、焼却処分されていたのだ。
▼そんな折、先日訪問した熊本市の㈱永野商店の西部事業所で、状況が変わりつつあることを実感した。同事業所では、スーパーやコンビニ、病院、介護施設、学校給食などから排出される食品廃棄物や廃棄飲料を発酵させ、メタンガス化して電力に変えるリサイクル施設を稼働させている。この施設の特筆すべき点は、食品がプラ容器や紙容器に入ったままでも処理できることだ。食品や飲料の廃棄物はメタンガス化し、残ったプラ・紙容器はRPF原料として再利用される。通常、食品残さ付き容器は塩分(塩素)濃度が高く、RPFには不適とされてきた。しかしこの施設では、破砕後に容器類を自動で洗浄・乾燥する工程を設け、塩素濃度の基準をクリアしているのだ。これからの時代、夏フェスやさまざまなイベントで回収されるごみ類が、電力や燃料として再生される――そんな循環型の未来が、いよいよ現実味を帯びてきた。
2026年10月28日【インタビュー】
農林水産省 輸出・国際局 規制対策グループ 大臣官房
新事業・食品産業部 外食・食文化課 食品ロス・リサイクル対策室
~日本産の食品輸出に迫るPPWRの新たなハードル
お茶・牛肉等の包装材に求められる対応とは~
2026年10月28日【2026年10月のPETボトル市況】
廃PETボトル、発生減と争奪戦で一段高に
大手の原料囲い込み、中国産PETのAD関税失効も焦点に
2026年10月28日【PPWRの原則適用開始】
2030年に向けて厳格化する包装規制
日本企業への影響は?!
2026年10月21日【華興】
4万t/年のPETボトルをスマートファクトリーでフレーク化
高度選別ライン・生産管理システムの機械販売も展開へ
2026年10月21日【イタリア・ミラノからの資源循環通信】
第4回「プラスチックごみの選別施設」
国立環境研究所 河井紘輔氏
2026年10月28日 コラム
補助金は、申請すれば必ず採択されるものではない。公募要件を満たすのは大前提として、事業の持続可能性や社会実装へ[...]
2026年10月21日 コラム
産廃業界では、サイバー攻撃を受けずとも、営業機密が丸裸にされているかのようだ。再資源化高度化法で創設された報告[...]
2026年09月25日 コラム
9月8日、東京都環境局が主催する「第2回サーキュラーエコノミーサロン」を取材した。イベントに参加した17社の取[...]
2026年09月18日 コラム
フランスの思想家ジャン・ボードリヤールが1970年代以降に提唱した「シミュラークル」という概念がある。現代社会[...]