
容リPETの下期入札価格が再び-50円/kgを割り込んだ。2024年上期以来、1年半ぶりの水準である。PETボトル市況は乱高下を繰り返してきた。2022年下期には-115円/kg、2024年下期には-85円/kgを記録したが、その後は急落した。このアクセルとブレーキを操るのは、再生PETボトルの需要家である飲料メーカーである。PETボトルの水平リサイクル率の高い目標を掲げる一方、バージン材とのスプレッド(価格差)が拡大すれば、包材コストが膨らみ過ぎ、急ブレーキをかける場面が生じる。
▼諸コストが上昇している中で、リサイクルコストが「調整可能な費目」として扱われていいものか、改めて問いたい。現行の仕組みでは、急減速がリサイクラーを翻弄し、国内循環の理想を揺るがす要因となっている。市況高騰の火種は、そもそも飲料メーカー自らが撒いたものでもある。家庭系PETの独自ルートで提携を広げれば、当然ながら容リルートの入札量は減少し、他のシート・繊維向け需要との競合が激化する。さらに、事業系PETを産廃業者に加工賃を払って囲い込む動きも、収率の高い家庭系PETの取り合いを助長しているわけだ。
▼1、2年後には、PETボトル市況が再び高騰しうる。過去から得られる教訓は2つある。第一に、自主目標では安定的なリサイクルに限界があることだ。改正資源有効利用促進法では再生材利用の自主目標の設定にとどまったが、将来的には義務化も検討に値する。第二に、廃PETボトルの各事業者の消費量や流通過程における在庫量といった統計が整備されていない点である。市況の過熱を避け、市場を見通しやすくするためには、データ基盤の整備が欠かせないだろう。
2026年10月07日【瀬戸内資源循環プロジェクト】
前処理拠点が竣工、店頭回収もスタート
地域循環の食品トレー、来年3月から店頭へ
2026年09月30日【インタビュー】
環境省 環境再生・資源循環局 参事官補佐 妹尾光平氏
改正廃掃法の「輸出確認制度」、国内再生原則をどう運用?!
2026年10月07日【R&R(荒川産業グループ)】
アマルクプラ・タイヤセンターが本格稼働
3つの廃プラリサイクル事業を柱に地域循環目指す
2026年09月25日【2026年7~9月の産廃処理費・RPF市況】
RPF販売価格が一段高へ、処理費改定は足踏み
西日本は需要増減が交錯、需給の行方に注目
2026年10月07日【2026年8月の廃プラ輸出統計】
中東危機以降、急増していた海外需要に失速感
アジア主要3ヵ国で減少、フィリピン・米国向けも急減
2026年09月25日 コラム
9月8日、東京都環境局が主催する「第2回サーキュラーエコノミーサロン」を取材した。イベントに参加した17社の取[...]
2026年09月18日 コラム
フランスの思想家ジャン・ボードリヤールが1970年代以降に提唱した「シミュラークル」という概念がある。現代社会[...]
2026年08月26日 コラム
7月28日に熊本県を震源として発生した「令和8年熊本地震」。被災地では多くの地域住民が避難生活を余儀なくされて[...]
2026年08月12日 コラム
インドネシア・バリ島は、かつて日本人にとってアジアを代表するリゾート地だった。1990年代から2000年代にか[...]