©shutterstock
自治体が実施する指定ごみ袋による「ごみ有料化制度」に暗雲が立ち込めている。中東情勢の影響で、ナフサやポリエチレン(PE)の調達が難航しており、9割超を海外製に頼ってきたごみ袋の安定調達に不透明感が生じているからだ。プラスチック製品のなかでも、ごみ袋は医薬品や食料品のパッケージに準じて、生活インフラの物資として重要性が高い。現在、3割前後の値上げ要請と5~6月以降の供給制約の可能性という二重のリスクに直面している。
自治体向け指定ごみ袋の9割超は海外製で占められてきた。人口規模の大きい自治体ほど調達量も多く、安価な海外製品への依存度が高いため、影響はより深刻だ。日本政府が「ナフサやプラスチック中間原料の在庫が4ヵ月分ある」との声明を出しているものの、そもそも国内には製袋用インフレーター設備が限られており、国内製造で輸入分を補うには限界がある。
札幌市は、人口197万人、101万世帯を擁する。政令指定都市では、横浜市、大阪市、名古屋市に次いで人口規模が大きいが、これら3市はごみ有料化を実施していないので、最大規模の実施自治体となる。同市は可燃ごみだけが指定袋の対象で、年間約1億3千万枚を供給。袋は5ℓ、10ℓ、20ℓ、40ℓの4種類で、サイズごとに入札を行い、3ヵ月ごと年4回の入札で納入業者を決定している。
…
この記事は有料会員記事です
▼残りの79%を読むには、会員登録が必要です▼
この記事は有料サービスをご契約の方がご覧になれます。
契約されている方は、下記からログインを、
契約されていない方は1か月の無料トライアルからお試しいただけます。
2026年09月01日【M&Aによる動静脈連携】
プラ資源循環の起爆剤となるか、
「企業を買う」から「循環を買う」時代へ
2026年08月26日【2026年8月のPETボトル市況】
事業系PET、高値圏での横ばい続く
容リ下期入札、飲料値上げで需給に変化も
2026年08月12日【経済産業省・環境省】
PETボトル循環、容リ制度の見直しへ
入札価格の乱高下、海外流出にメス FREE
2024年01月26日【シタラ興産】
埼玉で一廃・産廃焼却施設に122億円投資
2027年に稼働予定、年間1万5000MWの発電も
2026年09月01日【原野化学工業所】
「原野モデル」で再生ペレットのトレーサビリティ実現
点から面へ、ストーリーで繋がるサーキュラーエコノミーへ
2026年08月26日 コラム
7月28日に熊本県を震源として発生した「令和8年熊本地震」。被災地では多くの地域住民が避難生活を余儀なくされて[...]
2026年08月12日 コラム
インドネシア・バリ島は、かつて日本人にとってアジアを代表するリゾート地だった。1990年代から2000年代にか[...]
2026年07月17日 コラム
飲料容器の高度な自動選別を実現する新たなAI機器が、廃棄物処理の現場に姿を現す。今年末に埼玉県のウム・ヴェルト[...]
2026年07月08日 コラム
私の地元の奈良県は「人材輩出県」とも言われる。教育熱心な土地柄で大学進学率は高いものの、本社を置く上場企業はわ[...]