
ファーストペンギンという言葉がある。常に集団で行動するペンギンの中で、天敵がいるかもしれない海に向かって、真っ先に魚を求めて飛びこむペンギンのことを呼ぶ。リスクはあるが誰よりも先に行動することで、大きな対価を得られる可能性がより高まる。NHKドラマ「あさが来た」で使われて広まったという。そしてPETボトルのボトルtoボトル事業でのファーストペンギンは、大手化学繊維メーカーの帝人だった。
帝人は2002年、世界で初めてPETボトルのBtoB技術を開発し、翌03年に山口県に専用工場を開設。ポリエステルのケミカル化技術の応用によって、当時は逆有償だったPETボトルを再生PETボトルに戻すことに成功した。この技術の商業化で多くのメディアで取り上げられた。だが、帝人は時代を先取りし過ぎた。日本では1997年の容リ法施行によって、PETボトルの回収量・回収率は大幅に増えた。しかし中国は2003年頃から、安価で高品質である日本の廃PETボトルの輸入量を増やしていく。帝人は価格競争を強いられ、思うように原料が集らなくなる。結果的に2008年に同事業から撤退した。
先日訪問した佐賀県の古紙問屋・イワフチの岩渕社長も、ファーストペンギンを目指して果敢に動いた1人だ。容リ法施行前の1995年、九州では初めてとなるPETボトルのフレーク化工場を立ち上げた。現在、年間2500~3000トンのPETフレークを生産しているが、「BtoBによる仕入・価格競争はかなり厳しい。今回の入札はほとんど取れなかった。先駆者だからと言って恩恵がある訳ではない」と話す。
2026年09月04日【容リプラ・製品プラ】
富山環境が1万t弱を期中辞退、容リ協が振り替えへ
初の固形燃料化や自治体に焼却処理の差し戻しも
2026年09月08日【容リ入札制度見直し】
来年度以降、新枠設置やジョイントグループ制度開始へ
高品質再生材の供給へ向け、動静脈連携を促進
2026年09月18日【連載/第7回 キラリ環境ベンチャー100選】 ㈱JOYCLE 小柳裕太郎代表取締役社長CEO
ごみを「運ばず」「燃やさず」「資源化」を実現する
廃棄物処理を再設計する新インフラ
2026年09月08日【2026年度下期 PETボトル入札結果】
落札平均は-52.4円/kg、上期から20.7円上昇
エフピコが1.2万tに急増、ボトルからシート用途へ分散
2024年01月26日【シタラ興産】
埼玉で一廃・産廃焼却施設に122億円投資
2027年に稼働予定、年間1万5000MWの発電も
2026年09月18日 コラム
フランスの思想家ジャン・ボードリヤールが1970年代以降に提唱した「シミュラークル」という概念がある。現代社会[...]
2026年08月26日 コラム
7月28日に熊本県を震源として発生した「令和8年熊本地震」。被災地では多くの地域住民が避難生活を余儀なくされて[...]
2026年08月12日 コラム
インドネシア・バリ島は、かつて日本人にとってアジアを代表するリゾート地だった。1990年代から2000年代にか[...]
2026年07月17日 コラム
飲料容器の高度な自動選別を実現する新たなAI機器が、廃棄物処理の現場に姿を現す。今年末に埼玉県のウム・ヴェルト[...]