【2022年7-8月廃プラスチック市況】
PETボトルの容リ下期予想、110円超えか
電力費上昇でRPFの製造コストを圧迫

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 有価プラスチック・PETボトルの市況は高止まり、あるいはさらに上昇基調の品目もあるが、調整局面を迎えている。需給のタイト感が現状の高値を下支えしているものの、すでにバージン樹脂の原料であるナフサ先物価格が下落に転じた。ナフサは四半期のタイムラグがあるため、秋口にはピーク比の2〜3割安になるとの観測がある。これによって需給環境にも依るが、有価プラスチック・PETボトルの市況にも一定の影響を与えそうだ。

バージンPET樹脂が下落

 ナフサ価格の輸入価格(CIF、klあたり)は、4〜6月に過去最高値の8万6100円をつけたが、7〜9月は8万1000円前後まで下がり、10月以降は7万円以下まで下がるとの観測が拡がっている。ナフサ価格の指標となっている先物のMOPJ(ドル/トン)は、4〜6月に920〜980ドルを付けた後、7月は870ドル、8月は820ドル、9月は790ドルとピーク比で2割下がる見通しで、月を追って下落していく状況だ。既にプラスチックの国際的なバージン樹脂には、下落傾向が表れている。

 例えば、中国におけるバージンPET樹脂の価格は、6月中旬から下落し始め、7月下旬までに11〜15%下落。バージンPET国内価格は、6月中旬の9650元(190.6円/kg)→7月下旬 8560元(169.0円/kg)まで1090元の下落。またバージンPET輸出価格も6月中旬の1315ドル(175.1円/kg)→7月下旬の1120ドル(149.2円/kg)まで195ドル下落した。1ヵ月半ほど下落が続き、7月末からやや反発しているものの、今後もしばらく弱含みが続くとの見方が強い。こうした流れから、中国国内におけるリサイクルPET価格も軟化。フレークやペレットは7月中旬比で4~6%ほど下落している。

日本のPETボトル市況は上昇

 国内PETボトル市況は、関東地区・中部地区が先行指標となっているが、他地区でも緩やかに上昇が続く。6月後半~7月には、原油価格の下落や前述の中国のバージンPET価格の下落もあって、日本国内のPETボトルの流通価格も下がるのではとの観測が流れた。しかし結果的に、6~7月は横ばいで推移し、目立った下落は見られなかった。

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