「従業員には長く働いてもらいたい」とある役員が何度か口にしていた。人手不足の今、現在の従業員の働く環境を整え、できるだけ長く勤めてほしいという思い。現場作業の暑さ対策としてファン付作業着を支給したり、熱中症予防のために飲料を配布したりするなどの気配りも。そんな会社の思いを受け止めてか、揃いのシャツを着たスタッフたちの様子は、いきいきとしていて活気があった。
▼年金法改正により、一部のパート・アルバイトの社会保険加入が義務化される。対象が段階的に拡大され、9月上旬頃までに日本年金機構から通知書類が届く。対象企業は社内準備が必要で、厚労省は社内での説明会や個人面談の実施を勧めており、面談の際には、報酬比例部分が上乗せされる2階建て年金になることや保障の充実など加入のメリット、その後の労働時間などを丁寧に説明せよとしている。
▼社会保険加入を機に、パート従業員が「年収の壁」を気にすることなく勤務時間を増やしたり、キャリアップを目指して、より責任ある仕事をしてくれたりするようになれば、人手不足打開につながりうる。企業はキャリアアップ助成金(社会保険適用時処遇改善コース)などの支援も受けられる。厚労省の有識者懇談会は従業員数51人未満の企業についても「撤廃の方向で検討する必要がある」とし、将来的には同条件は撤廃される方向。早いうちからの社会保険整備は処遇が良いというアピールポイントにもなろう。
▼だが保険料は労使折半となることから企業負担は増える。当初は助成金を活用しても、人件費の増加は以後継続する。最低賃金引き上げの検討も進んでいる。こうした社会情勢を踏まえれば、処理費の引き上げや、有価物の付加価値を上げていくことにも目を向け、検討、調整していく必要がある。
2025年02月25日【ELV規則案を改定】 再生材の利用率基準を緩和、開始時期は前倒し欧州のリサイクル業界団体らは修正案に反発
2023年01月23日【東京23区】全区でプラスチック脱焼却へ、プラ新法後押し 一括回収のモデル実施、残す3区でも検討進む
2025年04月07日【慶應義塾大学・宮本教授研究グループ】土壌からプラスチック分解菌を発見プラスチック分解酵素開発の第一歩
2025年01月14日【プラニック】 ヴェオリアが昨年12月に撤退し、豊田通商が株式承継本格稼働からわずか2年、採算や品質改善でもハードル
2025年04月07日【再商品化計画】今年3月末時点までに30自治体まで広がる全体の1割占める計7万4千トンを再商品化
2025年03月24日 コラム
我が家の鉢植えの桜もつぼみが膨らみ、春の訪れを感じるこの季節。来月からは新入社員が社会人としての一歩を踏み出す[...]
2025年03月17日 コラム
対馬は九州の玄界灘の韓国寄りに位置する島で、本州に付随する島では佐渡島・奄美大島に次いで3番目に大きく、人口2[...]
2025年03月10日 コラム
3月、奈良県橿原市に誕生した世界最大の無印良品を訪れた。売り場面積は約8,200平方メートルに及び、そのコンセ[...]
2025年02月25日 コラム
トーエイ㈱総務部企画課の萩原早智主任は、広報を含めた会社のさまざまな業務を担当している。総合職で入社した新入社[...]