
韓国・釜山で開催されたプラスチック条約交渉会議。会場には各国の文化を映し、パナマハットを被る人やインドネシアの民族衣装をまとった人など、装いも多彩だった。野心的な条約を求める一団は、「CAP」(上限規制を意味する)と書いたキャップを被り、目を惹いた。そんな中でも、悪目立ちしていたのがピンクのネクタイを締めたサウジアラビア代表。延々と反対意見を述べる姿は、多くの参加者にも記憶に残ったことだろう。
▼サウジアラビアはアラブグループの産油国を代表する立場でも発言。同国は国家戦略「ビジョン2030」の中で、プラスチックやゴムといった石油化学製品を成長産業と位置づける。原油需要が自動車のEV化などで縮小することが予想されるため、原油依存を減らし産業構造を転換する必要に迫られている。プラスチック製品は、この新たな産業の柱として期待されており、輸出を強化するとともに工場建設も進めている。生産規制に敏感に反応する背景には、こうしたお国事情があるためだ。
▼会議では目標としていた年内の合意には至らなかったが、参加国が安易に妥協せず、野心的な条約を目指す一定のコンセンサスが得られたことは収穫だった。次回の再開会合で合意に向かうためには、産油国を説得し、切り崩せるかがカギとなる。プラスチックは大量生産・大量消費によって供給過剰となり、環境や健康へ被害をもたらしている。安価すぎる製品の価値を見直し、世界全体で本当に必要な量だけを生産する仕組みを構築することが、持続可能な未来に向けた落としどころになる。
2026年10月28日【インタビュー】
農林水産省 輸出・国際局 規制対策グループ 大臣官房
新事業・食品産業部 外食・食文化課 食品ロス・リサイクル対策室
~日本産の食品輸出に迫るPPWRの新たなハードル
お茶・牛肉等の包装材に求められる対応とは~
2026年10月28日【2026年10月のPETボトル市況】
廃PETボトル、発生減と争奪戦で一段高に
大手の原料囲い込み、中国産PETのAD関税失効も焦点に
2026年10月28日【PPWRの原則適用開始】
2030年に向けて厳格化する包装規制
日本企業への影響は?!
2026年10月21日【華興】
4万t/年のPETボトルをスマートファクトリーでフレーク化
高度選別ライン・生産管理システムの機械販売も展開へ
2026年10月21日【イタリア・ミラノからの資源循環通信】
第4回「プラスチックごみの選別施設」
国立環境研究所 河井紘輔氏
2026年10月28日 コラム
補助金は、申請すれば必ず採択されるものではない。公募要件を満たすのは大前提として、事業の持続可能性や社会実装へ[...]
2026年10月21日 コラム
産廃業界では、サイバー攻撃を受けずとも、営業機密が丸裸にされているかのようだ。再資源化高度化法で創設された報告[...]
2026年09月25日 コラム
9月8日、東京都環境局が主催する「第2回サーキュラーエコノミーサロン」を取材した。イベントに参加した17社の取[...]
2026年09月18日 コラム
フランスの思想家ジャン・ボードリヤールが1970年代以降に提唱した「シミュラークル」という概念がある。現代社会[...]