
プラスチックの原料となる化学物質には有害性を持つものも少なくない。そこで「化審法」という法律がそのリスクを評価し、適切な管理を行うことを定めている。特に第一種特定化学物に該当する35種は、製造・輸入に許可が要り、特定用途に使用も限るなど、厳しい規制が敷かれている。施行は1974年と古いが、何度か大きな法改正も経てきた。最近も2017年に合理的な化学物質の審査制度を取り入れるといった改正がなされたばかりだ。
▼再生材に含まれる化学物質の安全性はどう担保していくのか。これには化学メーカーや製造メーカーらが連携し、CMP(次世代製品含有化学物質情報・資源循環プラットフォーム)と呼ばれる仕組みをまさに構築中だ。再生材がどういう化学物質で構成されているか、またそれがPIRなのかPCRなのか、サプライチェーンの中に資源循環に関する情報も乗せていくという。早ければ、2026年から大規模実装や本格的な運用を開始する予定となっている。
▼しかし、既に市場に出回っている製品も多い。例えば自動車の平均使用年数を考えると、16、17年前に製造されたものを再生原料として使うことになる。過去に製造された自動車では、ある特定の車種のどの部品に、どういった化学製品が使われていたかの情報が乏しい。再生材として再び自動車材料に使われたとき、事後的に付着したケースも含めて、完全にリスクを排除できないようだ。化審法では、製品回収の措置命令といった厳しい罰則もある。資源循環が絵にかいた餅となりかねず、改めて状況に対応した法改正が必要では?との声も上がっている。
2026年07月31日【インタビュー】
経産省 GXグループ資源循環経済課 三牧純一郎課長
「循環経済行動計画」でプラ再生材利用が加速
経産省が描く国内循環へのロードマップとは?!
2026年07月24日【2026年7月のPETボトル市況】
容リ協下期は上昇観測も、事業系には天井感
再生PETの利用義務化、輸出規制の検討も進む
2026年07月31日【ただおザウルス】
埋立依存からサーマルへ、防府工場でRPF製造に参入
建廃由来の品質の壁に挑み、2期工事で資源化率向上へ
2026年07月31日【連載/第5回 キラリ環境ベンチャー100選】
「人の手」から「AI」へ
廃棄物工学×AIで進める、資源循環の最前線
㈱イーアイアイ 胡浩代表取締役社長
2024年01月26日【シタラ興産】
埼玉で一廃・産廃焼却施設に122億円投資
2027年に稼働予定、年間1万5000MWの発電も
2026年07月17日 コラム
飲料容器の高度な自動選別を実現する新たなAI機器が、廃棄物処理の現場に姿を現す。今年末に埼玉県のウム・ヴェルト[...]
2026年07月08日 コラム
私の地元の奈良県は「人材輩出県」とも言われる。教育熱心な土地柄で大学進学率は高いものの、本社を置く上場企業はわ[...]
2026年06月24日 コラム
鹿島建設㈱、㈱竹中工務店、NIPPON EXPRESSホールディングス㈱、㈱リファインバースグループ、㈱あおぞ[...]
2026年06月10日 コラム
自治体の指定ごみ袋が品薄となって、市販の無色または半透明のごみ袋での排出を認める自治体が増えているという。指定[...]