2022年6月3日 PJコラム 

【コラム】ノベルティグッズにみる環境配慮

PJコラム

 5月末に東京ビッグサイトで開催されたNew環境展/地球温暖化防止展に足を運んだ。3日間の累計来場者数は約67,000人に上ったそうで、会場も賑わいをみせていた。オンラインに浸ったこの2年間だったが、実地開催の展示会で出展者と雑談を交わしたり、現物の設備機器をみたりして最新動向に触れる体験はやはり楽しくて刺激的だ。会場地図を片手に迷路さながらの企業ブースを渡り歩き、新製品やマル秘情報に出会えたりすると、宝物を発見したような気分になる。パッションの塊のような企業トップと話したときの熱量や高揚感もオンラインではなかなか味わえない。

 ブースを散策したときの戦利品の一つがノベルティグッズ。企業パンフレットや商品カタログと一緒に無料で配られるものだ。10年以上前に海外の展示会に参加したことがあるが、各社のド派手なデコレーションブースはまるでアトラクション状態で、ノベルティグッズも興味を惹くものだった。人気企業のブースではノベルティグッズ欲しさに長い行列ができ、すぐに品切れになっていた。企業にとって、ブースの集客になるだけでなく、企業名を刻印した魅力的なグッズを持ち歩けば、大きな宣伝効果が期待できるわけだ。

 今回手にしたノベルティグッズは、環境展だけに環境配慮型だった。再生紙100%のメモ用紙、紙製やバイオマスマーク・バイオマスプラマークがついたクリアファイル、ティッシュの包装紙もバイオマスマーク付きなど。今やエコでサステナブルな品々が主流で、環境負荷の少なさを競っている。プラスチック素材を主とした、ひと時の話題性だけを狙ったノベルティグッズは結局使わずに破棄することも多かった。使い捨てプラスチックが問題視される中、使用価値のないアイテムを環境展で配布していては本末転倒だ。ノベルティグッズを通じて企業の環境に対する本気度もみえてくる。次回の展示会ではノベルティグッズにおける環境配慮策に注目してみてはいかが?

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