過日、創刊1周年を記念して記念セミナーを実地開催した。多数のご参加いただいたことをこの場を借りて御礼申し上げたい。情報を通じて「プラスチックが循環する経済圏」をつくっていくことで、ごみ問題を解決に導けるのではとプラジャーナルを創刊したのが一年前。プラリサイクルはマテリアル、ケミカル、サーマル、そして海外輸出といった手法があるが、新たな投資計画や仕組みづくりが目白押し。まさに過渡期にある混沌とした状況を、横断的に知れる機会になればと企画したセミナーだった。
▼参加者から好評だったのが、質疑応答のアプリ「Slido」を使った質問タイムだ。従来、こうしたセミナーで質問を募っても、国民性なのか、発言を躊躇してほとんど手が上がらない(海外のセミナーでは、質問が引きも切らないのだが・・)。ところが、このアプリを使えば、手元のスマホを使って、かつ匿名で講師に聞きたいことが入力できるので、実に多くの質問が集まった。それを司会が1つ1つ講師にぶつけていったというわけだ。心理的なハードルがとれるだけで、ここまで変わるのかという実例だった。
▼同じことがリサイクルにもいえるかも知れない。PETボトルや様々な容器で水平リサイクルを目指すのは、消費者が「使い捨て容器」に感じる、罪悪感に近い心理的ハードルを取り除きたい、というメーカー側の意図が見え隠れする。同じ容器に再生されるので「安心して買って下さい」というメッセージを届けたいわけだ。だが、見落としてはならないのは、目指すべきゴールは「ごみゼロ」「カーボンゼロ」の社会。遠い理想だが、経済を回すためにも、リサイクルによる循環と代替手段を探索することが、ひとまずの落としどころになる。
2022年08月30日【容リ下期速報】
PETボトルの落札平均価格が115円/kgに
バージン市況軟化の中、過去最高値を更新 FREE
2023年02月28日【容リルート入札結果速報】
PETボトルはバージン安で、半値近くまで下落
初の一括回収のプラスチック入札は処理費上昇 FREE
2023年01月10日【スペイン】
英国に続きプラスチック税導入、EU加盟国では初
0.45ユーロ/kg課税、再生プラ市況への影響は?
2023年02月13日【PETボトル】
公取委が廃PETボトルの実態調査に乗り出す
大手飲料メーカーによるBtoB契約の手法が焦点か
2023年03月27日【日本プラスチック工業連盟】
22年プラスチック原材料生産・製品販売ともに減少
コロナ禍が響いた20年比も下回り、脱プラが加速か
2023年03月27日 コラム
「明日は国際女性デーだなぁ」と何気なく頭に思い浮かべつつ、その日、取材に向かった先は世界40ヵ国・地域に営業展[...]
2023年03月20日 コラム
3月13日以降、マスク着用が個人の判断に委ねられることになったが、街中や電車の車内、飛行機でもまだまだノーマス[...]
2023年03月13日 コラム
音楽鑑賞・ライブ観賞・楽器演奏がライフワークになっている。コロナ禍で最も残念だったのはライブに行けないことだっ[...]
2023年03月06日 コラム
産業系の廃プラでは未だリサイクルが手付かずのものも少なくない。その1つが建廃系の廃プラだろう。一般社団法人日本[...]