「明日は国際女性デーだなぁ」と何気なく頭に思い浮かべつつ、その日、取材に向かった先は世界40ヵ国・地域に営業展開するグローバル企業。国内本社が取り組むリサイクル事業について聞くためである。そこでこれまでにない経験をした。広報部門の担当者2人、そしてSDGs担当主任の全員が女性だった。女性だけで構成する団体や集会で代表者や責任者に会うことはあっても、その企業を代表する立場で複数人女性だけで面談することはなかったので、不思議な感覚を覚えると同時に感慨深かった。
▼中間処理等リサイクルの現場は既に多くの女性が活躍している。以前プラジャーナルでも取り上げた東北の廃棄物処理企業㈲ローズリー資源は、田中桂子社長を筆頭に営業や作業現場で女性たちが年齢に関わらず活躍している。また、あるリサイクル工場取材では、容リプラの手選別工程で、ベテランであろう女性が他のスタッフに声をかけつつ、手元ではてきぱきと異物を取り除く姿を見ることができた。その手さばきは本当に見事だった。
▼今年2月、経団連は新任の副会長としてヴェオリア・ジャパンの野田由美子会長を起用することを発表した。外資系企業で初めての起用になるという。同社は水、廃棄物処理、エネルギーの3事業を柱に産業有機廃棄物循環や工場の脱炭酸素事業などを行い、プラスチックリサイクル分野でも大きな影響力を持つ。そして野田氏が副会長に就任する経団連が掲げる使命は「企業と企業を支える個人や地域の活力を引き出し、日本経済の自律的な発展と国民生活の向上に寄与すること」。日本経済の中枢からも、資源循環に関わる女性たちの活力を一層引き出していただくことを願う。
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