3月13日以降、マスク着用が個人の判断に委ねられることになったが、街中や電車の車内、飛行機でもまだまだノーマスクは少数派だ。ある調査では、約9割の方が「シーンに応じてマスク着用を今後も続けたい」と回答しているという。個の判断より周囲との和を重んじる日本人気質からすると、本格的なマスクなし生活が来る日は遠そうだ。マスクに依存するのは、いまや2人に1人が苦しむ花粉症の時期に重なったこともあるだろう。
▼花粉とマイクロプラスチックはよく似ているとの指摘がある。ほとんどの花粉は20~50μm(マイクロメートル=百万分の一メートル)程度だが、一方のマイクロプラスチックは5ミリ以下のものを差すため、可視できるものも多い。共通点を上げるとすれば、①れっきとした役割があり、根絶できない、②難離解性があって、自然界でなかなか分解されないーーといった点。森林ジャーナリストの田中淳夫氏は、花粉症の被害とマイクロプラスチックの危険性を比べたとき、どういう判断が出るか分からないとも指摘する。
▼マイクロプラスチックが直接、アレルギー源になるのかは不明だが、化学物質過敏症という症状は存在する。消臭剤や殺虫剤、塗料などが原因でアレルギー疾患に近い症状を引き起こすようだが、実態が分かっていないところも多い。近年の疫学調査では、人口の約7.5%にあたる約950万人の過敏症対象者がいるとの報告もある。今後はプラスチック製品に含まれる染料や添加剤などを人体がどこまで許容できるのか、解明が進んでいくのだろう。こうした点からも、プラ循環における再生材は、原料の由来を示すトレーサビリティがより重要になってくる。
2024年04月22日【容リプラ・製品プラ】一括回収が89自治体まで増えるも、落札量は微減再商品化計画への移行や容リルートからの離脱で
2023年01月23日【東京23区】全区でプラスチック脱焼却へ、プラ新法後押し 一括回収のモデル実施、残す3区でも検討進む
2024年04月22日【プラスチック汚染対策条約】第4回会合(INC-4)がカナダ・オタワで開催生産削減で合意できるか?日本の主張にも注目
2024年04月22日【サムズ】使用済み紙おむつリサイクル普及拡大目指す栗田工業との協業とさらなる研究開発推進
2024年04月22日【イワフチ】容リ法施行前の1995年からPETフレークの生産を開始九州におけるPETボトルの扱いシェアは6~8%「容リ法によるPETボトルの役割は終わったのではないか」(岩渕社長)
2024年04月22日 コラム
紳士服・スーツ販売「洋服の青山」の青山商事が牡蠣の貝殻を使った素材「SEA WOOL(シーウール)」のスーツを[...]
2024年04月15日 コラム
ファーストペンギンという言葉がある。常に集団で行動するペンギンの中で、天敵がいるかもしれない海に向かって、真っ[...]
2024年04月08日 コラム
紅麹を含むサプリメントが健康被害を引き起こし、騒動となっている。この「機能性表示食品」というのは、2015年に[...]
2024年03月25日 コラム
先日、直富商事(本社・長野市)が新設した第三工場を取材した。混合廃棄物の中間処理施設で、この分野では日本で初め[...]