【ツバキスタイル】
BEAUTYCLEで高品質の再生プラ生産
プラ新法の再資源化計画申請も視野に

BEAUTYCLE生産工場

 各種プラスチック容器製造販売のツバキスタイル㈱(東京都中央区、杉山大祐代表取締役社長)が2021年6月に同業の㈱グラセル(大阪府茨木市、石塚吾朗代表取締役社長)とともに設立した容器製造および容器リサイクルの新会社㈱BEAUTYCLE(ビューティクル)(佐賀県神埼市、杉山大祐代表取締役社長)は、今年5月に工場が竣工し、化粧品、トイレタリー容器のマテリアルリサイクルを本格化している。すでに無添加石けんのシャボン玉石けん㈱や東急ホテルズ&リゾーツ㈱運営の東急歌舞伎町タワー内ホテルと連携協力して、使用済みプラ容器の回収を実施しているほか、現在はプラ新法における「製造・販売事業者等による自主回収・再資源化計画」申請に向けた準備を進めており、2024年度前半の認定取得を目指している。

 リサイクルプラントは、椿化工㈱の本社埼玉工場(埼玉県蓮田市)、九州佐賀工場(佐賀県神埼郡吉野ヶ里町)に次ぐ、ツバキスタイルグループの3番目となるBEAUTYCLEのプラスチック容器生産工場(BEAUTYCLE佐賀工場)内にある。工場全体の敷地面積は約1万4,000平方メートル、工場建屋の延べ床面積約6,500平方メートル(1階約4,800平方メートル、2階約1,700平方メートル)、倉庫面積約1,600平方メートルで、リサイクルプラントは工場建屋1階の約1,600平方メートルのスペースを使用している。同工場の従業員数はパート・アルバイト職員を含め約150人。土地、建屋、機械設備を含めた投資額は40億円以上。

 リサイクルプラントは、月間PET250トン、PEやPPなどオレフィン系プラスチックを150トン、年間で4,000~5,000トン処理可能。使用済み容器はリサイクル原料として有価で仕入れる。

EREMA社の押出ライン

 プラ容器リサイクルの流れは、まず光学選別機でリサイクル利用するプラスチックを選別し粉砕する。アルカリ洗浄を2回行い、その後比重選別する。そして付着したホコリを取り除き、再度光学選別機にかけて色選別を行い、高品質のフレークに仕上げる。同フレークを用いて押出機で再生ペレットを製造する。

 BEAUTYCLEは、食品容器にできる品質の再生ペレットを求め、FDA(米国食品医薬品局)認証を受けた機械を導入。洗浄工程にはBoReTech社製の機械を、またペレット製造にはEREMA社の押出機を採用した。

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