【PETボトル残渣】
ペットリファインが遠東石塚から受入れ
ケミカルリサイクルの再生手法活かす

JEPLANグループと遠東石塚グリーンペットによる協働

 ㈱JEPLAN(旧:日本環境設計)のグループ会社であるペットリファインテクノロジー㈱が、2022年6月より遠東石塚グリーンペット㈱からPET残渣の受入れを始めた。遠東石塚グリーンペットによるPETボトルのメカニカルリサイクルの工程で発生したものだ。

 ペットリファインテクノロジーは、遠東石塚グリーンペットから今年だけで約4000トンのPET残渣を受け入れる予定だとされる。遠東石塚グリーンペットは、東京工場(茨城県猿島郡境町)で年間12万トンの処理能力を有し、2023年に稼働予定の関西工場(兵庫県姫路市)でも年間15万トンの処理能力を備える計画がある。

 ペットリファインテクノロジーの工場(神奈川県川崎市)では、このPET残渣をPETボトルのケミカルリサイクルの原料として有効活用し、PETボトルのボトル to ボトル比率のさらなる向上に取り組むという。PETボトルのメカニカルリサイクルは、縮重合反応という除染処理を施し、FDA(米国食品医薬品局)が認めるレベルの安全性も確保されているが、余りに汚れの激しいものはボトルへの再生が難しかった。一般的にPET残渣分としてはおよそ5%あるとみられ、トレイなど別用途で使われたり、フレークとして輸出されるなどして、うち1%ほどは完全な残渣として産廃処分されてきた。

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