2023年12月22日 PJコラム 

【コラム】資源がポイントに変わる時代

PJコラム

 「ポイントカードを何も作っていないし貯めていない」と言うと、かなり驚かれる。ある調査会社のデータによると、一般消費者の8割は何らかのポイントを貯めているという。性別では女性の方が貯めている割合は高い。また種別では、7割はTポイントを、6割は楽天ポイントを貯めているというので、貯めていない人は年々少数派になりつつある。

 ▼2012年からポイントを付けてPETボトル自動回収機を設置したのが、ノルウェーに本社を置くトムラ・ジャパンである。欧州では圧倒的な知名度を誇る同社だが、日本では知る人も少なく参入当初は苦労したという。しかしセブン&アイグループと提携して設置数を拡げていき、現在は全国650ヵ所に設置している。nanacoカードと連動してポイントを貯めることができ、近年の機種は回収したPETボトルを3分の1程度に簡易圧縮できるのが強み。PETボトルは1本=2ポイントで、500ポイントを貯まると50ポイント(50円相当)に交換できる。

 ▼先日訪れた北海道では、総合リサイクル企業のマテックが、ポイント制回収所を36ヵ所で展開していた。PETボトルや古紙からアルミ缶・スチール缶・小型家電・金属製品・パソコン・携帯電話・古着までなんでも回収し、それぞれ重量ごとにポイントを付与している。古紙やPETボトルだけでなく、小型家電や金属製品も回収しているので、ポイントが貯まりやすいという。以前は専用カードを作成していたが、現在は専用アプリでポイントを貯めていき、この貯めたポイントはQUOカード等の商品券のほか、LINE PayやPayPayといった電子マネーに交換することができる。家庭から出る不用物もポイントに還元できる時代となった。

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