2022年7月9日 PJコラム 

【コラム】PVCアワードの入選作をみて

PJコラム

 「生活を豊かにするPVC製品」をテーマに東京・丸の内で開催されている展示会「PVC Award2021」(塩ビ工業・環境協会などが主催)で、想像力をくすぐる製品を見つけた。㈲YPCと㈱照和樹脂の「レンブロックキャンバス」である。一つのブロックが手のひら大(160×74×80ミリ、135グラム)のレゴブロックのような形。使い手が自由に積み重ねて、使いたいものに仕上げられるという。細長く積み上げて、傘立てにしてもいいし、壁のように積んでパーティションにしてもいいのだそうだ。

 このレンブロックキャンバス、壁紙のリサイクル材を70%配合したPVCコンパウンド。薄く控えめなマーブル柄が付いており、ブロック一つ一つが“一点物”の価値を持つともいえる。「キャンバス」というだけあって、ブロックの表面にクレヨンや色鉛筆、水彩絵の具などで絵や模様を描いたりすることもできるというから、オリジナリティはさらに増す。パーツとなるブロックの強度など品質を確保したうえで、最終的な「製品化」の仕上げをユーザーのアイデアに委ねるというのが面白い。

 今回は昨年実施したコンテスト「PVC Award2021」の入賞作品や各種応募作品の展示会。PVC素材の加工性や耐摩耗性、耐腐食性、そしてリサイクル性といった特徴を活かした製品は、インフラ設備に使う製品から、カラフルでファッション性の高いアイテムまで多岐にわたる。展示製品の個性的なデザインに目が留まるのか、丸の内のビル街を行き交う多くの人が立ち寄っていた。

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