2022年11月25日 PJコラム 

【コラム】W杯で注目あつめるプラ新素材

PJコラム

 FIFAワールドカップカタール2022が開幕した。サッカーファンでなくとも、このワールドカップだけは観戦するという人も多いのではないだろうか。日本チームの試合だけは一応テレビの前へ座るという程度の、にわかファンとも言えない者がこの話題を取り上げるのはサッカーファンに申し訳ないと思いつつ、キーを打っている。対ドイツ戦、過去4回優勝の強豪相手に勝利!

▼しかし注目したいのは、やはりプラスチック。今大会に出場したドイツ、アルゼンチン、スペイン、メキシコ、日本などのナショナルチームのユニフォームは再生ポリエステルが使われている。しかも「パーレイ・オーシャン・プラスチック」を50%含む繊維を使い、ユニフォーム全体では40%以上のリサイクル素材の使用になるという。このパーレイ・オーシャン・プラスチックとは、海岸や海沿いのコミュニティで回収されたプラスチックごみをアップサイクルして生まれた素材。ユニフォームのブランドであるアディダスが積極的に採用しているが、台湾メディア『フォーカス台湾』によると、提携先である台湾の紡績大手・遠東新世紀が7年かけて開発したものだという。

▼コカ・コーラもこのカタール大会でプラスチックリサイクルの取り組みを実施中だ。100%リサイクルPETボトルを使用した飲料(パイロット製品)を試験提供。また会場にはペットボトル専用の回収ボックスを設けて、来場したサッカーファンやボランティアに回収を呼び掛けている。4年に一度の世界的なスポーツイベント。それを支えるグローバルブランドの環境保全活動の結果にも目を向けたい。

週間アクセスランキング

PJコラム »

プラスチック関連情報メディアのプラジャーナルでは購読者受付中です。古紙ジャーナルとの併読割引もございます。
Top