
本媒体と古紙ジャーナルの記者は兼任だ。記者歴22年目になるが、記者として最も大事なことは、事実を尻込みせずに伝えるジャーナリスト魂である。これを記者以外の人に説明するのは中々難しい。どんな職業でも、認められたい、成功したい、お金を稼ぎたい等の目標があり、それに向けて研鑽を積み重ねていく。情報に対する嗅覚を研ぎ澄まし、読者が知らなかった新事実を発見して伝えられた時、ジャーナリスト魂が満たされる。
▼リサイクルに関わる中小企業の中には、取材に応じてもらえないことも少なくなかった。同業他社にノウハウを知られたくない、目立ちたくないという理由が主だった。だが、SDGsやカーボンニュートラル、リサイクルへの貢献等、環境配慮型企業としてアピールをしていかないと、今後は生き残っていけない。排出者や消費者からも理解を得られないだろう。そういう流れもあって、取材アレルギーは以前より随分緩和されたように思う。
▼今、立ちはだかっているのは、秘密保持契約(NDA)と広報部門の壁だ。特に石油化学メーカーのような特許が絡むリサイクル事業は、予め廃棄物事業者とNDAを結び、事業化を進めている。サンプル提供はおろか、情報交換を始めた時点で一切口外禁止だというのだ。もう一つは広報による情報管理が厳しすぎて、取材が成立しないケース。企業のプレスリリースの焼き直しでは、情報媒体としての価値がない。新事実に辿り着く道は険しくなっているが、それもまたジャーナリスト魂に火が付く瞬間でもある。
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