本媒体と古紙ジャーナルの記者は兼任だ。記者歴22年目になるが、記者として最も大事なことは、事実を尻込みせずに伝えるジャーナリスト魂である。これを記者以外の人に説明するのは中々難しい。どんな職業でも、認められたい、成功したい、お金を稼ぎたい等の目標があり、それに向けて研鑽を積み重ねていく。情報に対する嗅覚を研ぎ澄まし、読者が知らなかった新事実を発見して伝えられた時、ジャーナリスト魂が満たされる。
▼リサイクルに関わる中小企業の中には、取材に応じてもらえないことも少なくなかった。同業他社にノウハウを知られたくない、目立ちたくないという理由が主だった。だが、SDGsやカーボンニュートラル、リサイクルへの貢献等、環境配慮型企業としてアピールをしていかないと、今後は生き残っていけない。排出者や消費者からも理解を得られないだろう。そういう流れもあって、取材アレルギーは以前より随分緩和されたように思う。
▼今、立ちはだかっているのは、秘密保持契約(NDA)と広報部門の壁だ。特に石油化学メーカーのような特許が絡むリサイクル事業は、予め廃棄物事業者とNDAを結び、事業化を進めている。サンプル提供はおろか、情報交換を始めた時点で一切口外禁止だというのだ。もう一つは広報による情報管理が厳しすぎて、取材が成立しないケース。企業のプレスリリースの焼き直しでは、情報媒体としての価値がない。新事実に辿り着く道は険しくなっているが、それもまたジャーナリスト魂に火が付く瞬間でもある。
2023年09月22日【リファインバースグループ】今年度末完工予定の三菱ケミカルの油化設備へ廃プラ供給ケミカルリサイクル向けの前処理をあおぞらが担う
2022年08月30日【容リ下期速報】PETボトルの落札平均価格が115円/kgにバージン市況軟化の中、過去最高値を更新 FREE
2023年01月23日【東京23区】全区でプラスチック脱焼却へ、プラ新法後押し 一括回収のモデル実施、残す3区でも検討進む
2023年02月28日【容リルート入札結果速報】PETボトルはバージン安で、半値近くまで下落初の一括回収のプラスチック入札は処理費上昇 FREE
2023年08月21日【欧州のELV(廃自動車)指令改正】 自動車のプラ再生材利用25%を義務化へ 日本から対欧州向け輸出車・部品にも影響
2023年09月28日 コラム
奈良の地で創業した三洋商事とは以前から交流がある。元々はポイント回収の取材を続けているうちに、「奈良で面白いポ[...]
2023年09月22日 コラム
近所の小学校ではPTAがアルミ缶回収を行っていて、決められた日に子どもが各々、袋に詰められた空き缶を持って行く[...]
2023年09月15日 コラム
周知のとおり、日本の廃プラリサイクルはサーマルリサイクルが62%を占めており、数量にして510万トンの廃プラが[...]
2023年08月28日 コラム
歴史的な円安進行にも関わらず、衛生用紙の輸入量は一定の量が継続している。衛生用紙とは、ティッシュ・トイレットペ[...]